春日山 林泉寺(上越市)
姫川を挟んで新潟県糸魚川市と長野県小谷村との県境に湧く姫川温泉は、交通の要所でもあり往時はかなり繁盛していたそうです。今では道路事情が良くなり素通りすることが多くなりましたが、糸魚川市と白馬村との中間点にありスキーや観光の拠点として利用してみました。
大糸線とホテル国富 翠泉閣
姫川対岸(長野県側)から眺める
姫川温泉の主たる宿泊施設が長野県側(小谷村)にあり、かつてホテル国富も長野県側にありました。以前(1990年)に宿泊したとき、中庭に兎が放し飼いしてありました。美味しかったのを記憶しています。もとい、兎追いしかの庭♪でした。1995年(平成7年)7月11日姫川土石流により大糸線・道路はもちろん、ホテル国富や蒲原温泉等も流されました。ホテル国富は姫川対岸の新潟県側に再建され現在に至っています。 したがって新潟県で紹介しております。(水害の詳細は下記の蒲原温泉を参照)
長野県側にあった頃のホテル国富
現在も残っている建物の一部(大広間)
糸魚川ジオパークの看板(蒲原沢)
大浴場・露天風呂・貸切露天風呂 で湯量豊富な源泉を堪能できます。「新たな源泉はまったりと優しい泉質に、悪くないなあ~」と。
男性用大浴場「八千矛の湯」
葛葉峠 や真那板山を眺めながら
貸切露天風呂【べっぴんの湯】
離れに3か所の貸切露天風呂
庭園のある広大な敷地に眺望の良い4階建て宿泊棟、浴場棟、食事処棟が建ち並び、何もかもゆったりと造られています。
一人旅用に提供された部屋
部屋から眺める大糸線と浴場棟
ラウンジでフリードリンク
ロビーから庭園の眺め
日本海(糸魚川)と白馬村までそれぞれ車で30分の位置にあるため、日本海の海鮮料理と山の幸が味わえます。流石に信州サーモンや林檎は出ませんでしたが。
前菜、海鮮しゃぶしゃぶ、茶わん蒸し
日本海の海鮮刺身盛り合わせ
アワビのせいろ蒸し
天ぷら(こごみ・独活)、和牛、焼き筍
里芋桜饅頭、白海老の釜めし
米茄子の味噌田楽が美味(朝食)
長野県白馬村のお隣小川村はおやきが有名です。ちょっと雪で道のりが心配でしたが、「小川の庄おやき村」に寄ってみました。 蕎麦を優先して、おやきはお持ち帰りにしました。個人的にはおやきよりも蕎麦が目当てでした。前回紹介した新行蕎麦(大町市美麻新行)にしようか?と迷う位置関係です。
地域おこし事業の一環です
大盛ざる(小川の庄おやき村)
薪と鉄鍋で焼く「縄文おやき」
戸隠・後立山連峰が一望(小川天文台)
糸魚川市と言えば紅ずわい蟹・甘エビ・笹ずし・コクショ汁等を思い浮かべますが、山間部に素朴な蕎麦屋がありました。 お惣菜バイキングとセットになっている「琴ざわ御膳」が人気のようです。
「琴ざわそば」(糸魚川市大谷内)
何枚でもいけそうな上越名物笹ずし
食べ物以外では、塩の道、ヒスイ、フォサマグナ、ジオパーク、高浪の池、雨飾山、明星山など、少々地味ですが結構見どころがあります。フォッサマグナミュージアムも意外と人気があり、あなたも見終わったころには地質学者気取りになれるかもしれません。
芳醇な味わい「奴奈姫」(猪又酒造)
フォッサマグナミュージアム
白馬村がインバウンド景気により地価・物価高騰を招いている今こそ、インバウンドの及ばないやや不便な地を見直してみようと思った次第です。多少の移動時間を割いても、それに見合う収穫がありました。(2025/4/1)
近くの焼山温泉と共に自称「糸魚川の奥座敷」と言われております。「〇〇の奥座敷」と言われるとついつい行ってみたくなるのは、私だけでしょうか?それとも、玄関から裏口が見えてしまう奥座敷の無いような家に住んでいるからでしょうか。このコーナーでご紹介した中から奥座敷と呼ばれている温泉地を北から挙げてみましょう。繋温泉(盛岡)、磐梯熱海(郡山)、東山(会津)、別所(上田)、黒川(熊本)、由布院(別府)などです。便乗して地元、湯涌温泉(金沢)を宣伝しておきます。
糸魚川市から車で約30分、焼山・火打山の麓
龍雲荘は20数年ぶりの再訪となり、記憶は朝食で出された温泉で炊いたご飯くらいで、公共の宿みたいな印象しかありませんでした。(やっぱり食い意地が張っている?)調べてみると、工場への給電目的の発電所を運営する会社の保養所であったそうで、なるほど合点です。今ではりっぱな旅館として営業しております。発電をしているのだからオール電化か?と思いきや、そうでもなさそうです。
大浴場「龍雲の湯」
併設の露天風呂
千寿荘展望風呂
信楽焼陶器壺風呂
温泉は炭酸水素ナトリウム(いわゆる重曹)が濃厚で、ヌルッとして大変温まり肌に優しい泉質です。「効能豊かな美人の湯」と宣伝しております。美人に出会えたかはともかく、しわしわの爺でも少しは美肌になった気になりました。
日帰り客が多い千寿の湯
適度に仕切られた食事処
お酒がすすむ夕食
野菜豊富な朝食
食事は庭園や遠くの山々を望める食事処でいただきます。冬は、アンコウ鍋、ベニズワイガニ、タラの白子などの日本海の幸が並びます。糸魚川市には五つの酒蔵があり、先日の大火で全焼した「加賀の井」以外は宿でも味わえました。酒が嫌いな私のお気に入りは、宿へ行く手前の早川沿いにある「猪又酒造」の「奴奈姫(ぬなひめ)」です。伝説の奴奈川姫にあやかり命名されたそうです。 (2017/2/1)
長野県小谷村と新潟県糸魚川市に被った平成7年7月の姫川大洪水により、国道や大糸線が寸断されました。(と言うより完全に流されてしまいました。)その翌年の12月には復旧工事中の作業員たちが蒲原沢の土石流によって流されるという惨事が起きました。(災害碑が道路脇にあり、姫川や蒲原沢を展望できます。)
姫川の水源(春にはカタクリ等の群落で有名な姫川源流)は白馬村で小谷村・糸魚川市と流れ込むのですから、それ自体は大きい川とは言えないのかも知れません。しかし白馬連峰からも流れ込むので一気の水量が増えて度々水害を引き起こしております。
旅館部のみ辛うじて残った
法面修復工事が進んだ葛葉峠
国道沿いの慰霊碑
糸魚川市と小谷村の県境で国道148号線沿いにある蒲原沢(がまはらざわ)のすぐ脇にあったのが蒲原温泉です。(蒲原沢の新潟県側です。)当時の大洪水により浴場や露天風呂、源泉等が流されてしまい、現在旅館部であった建物が残っているのみです。
かつては姫川の河原に下りることができ、そこで手掘りで自家製の露天風呂が楽しめました。ご主人の手料理が美味しい家族経営の小さな宿でした。今でこそりっぱな国道が脇を通りますが、正に秘湯の一軒宿でした。当時は秘湯ブームの走りでもあり、若い女性のグループや若い男性の一人旅などでにぎわっていました。
経営者の幼い子供たちがNHKのセサミストリートを見ていたので何と高尚な家なのだろうと思ったのですが、実はBSしか写らないのでした。それくらい山間のひっそりした所です。朝は早立ちするので弁当を頼んだら、朝食のメニューと全く同じ手のかかる料理を夜の内に用意した頂いたこともありました。(2004/2/6)