上林温泉

塵表閣本店

仙壽閣

地獄谷温泉(山ノ内町)

塵表閣本店

以前「仙壽閣」でご紹介済みの上林温泉です。「仙壽閣」は言わば和風リゾートホテルですが、「塵表閣本店」は、全六室の離れを主体にした六棟からなる純和風老舗旅館です。本店と名が付く以上は、支店なり暖簾分けがあるはずと思って調べると、渋温泉のすぐ隣にある安代(あんだい)温泉に旅館「塵表閣」があるではないですか。親戚関係で今では別経営だそうです。お間違えの無いよう。

お風呂も一旦外へ出て別棟に

一人旅専用にしては広すぎ?

湯の花が浮かぶ内湯

露天に併設の岩風呂

上林温泉は地獄谷からの引き湯になります。湯量豊富ですので、ほとんどの部屋が露天風呂付になっています。余談ですが、隣の高層マンションも温泉大浴場・温泉プール付きだそうです。一部屋別荘にいかがでしょうか?

湯衣をまとって入れる混浴露天風呂

なんと湯たんぽのサービス

食事は別棟の食事処の個室でいただきます。女将手作り創作料理と称し、りんごで育てた信州牛や信州サーモン等が並びます。女将もりんごで育ったのかと思いきや、東京から嫁いできて今では板長を兼ねているというから恐れ入りました。

野沢菜漬けだけでビールが

アマゴの蕎麦の実揚げ

りんごの味はするのか?

野菜たっぷりの朝食

長野県で開発された信州サーモンについて一言。ニジマスとブラウントラウトとを掛け合わせ、しかも染色体が三倍体の雌のみを生産し養殖しています。種無しスイカも三倍体、繁殖能力がないため環境に悪影響を及ぼさない仕掛けだそうです。程よく脂がのりあっさりと淡泊で癖がありません。小布施町「みやこ屋」の押し寿司「紅の道」(もう製造されていない模様)が個人的には鱒寿司№1です。

信州サーモンの刺身

とろける美味しさ「紅の道」

観光は、志賀高原の入口に位置しますので、スキーやトレッキング、観光に好位置です。地獄谷野猿公苑で露天風呂に浸かったり寝そべったりしている偉そうな猿たちを、どうしてもご覧になりたい方は、上林温泉から歩いて約2㎞です。確実に入浴シーンを見られるのは、やはり冬に限ります。

長野市のオリンピック会場になったエムウェーブも近いです。大会のないときは一周400mのコースも一般開放してますので、大変滑りごたえがあります。

イベント中のエムウェーブ (長野市)

志賀高原焼額山スキー場

ところで「塵表」とは世俗を離れ仙境に至ることを云うそうです。命名の由来にもなったそうです。私の場合、俗塵にまみれ過ぎ一泊ぐらいでは到底俗塵を落としきれません。一週間ぐらい滞在して仙人の境地に至ってみたいものです。 (2017/3/1)

仙壽閣

長野県中野市から志賀高原へ登る入口に、湯田中温泉、渋温泉、上林温泉と続きます。上林温泉はその奥約2km.先の渓谷沿いにある地獄谷温泉からの引き湯だそうです。 丸池観光ホテルや野沢グランドホテル、地獄谷野猿公苑等を運営する長野電鉄グループが当ホテルも経営しています。

野猿とは云え、全く人間を恐れないどころか、道の真ん中に堂々と寝そべり人間が避けて通る始末です。野猿公苑入口にある地獄谷温泉「後楽館」の人間様専用の露天風呂もしばしば猿と混浴になると云うから傍若無人の振る舞いです。そんな偉そうな猿達を見るために、山道を2km.も歩き、しかも入場料500円を払って喜んでいるのですから、人間はめでたいものです。そういう私も行って参りました。

野猿公苑の露天風呂

地獄谷温泉「後楽館」

地獄谷温泉は今回は宿泊していませんので外観の写真のみにし、機会があったらご紹介したいと思います。「仙壽閣」は近代的ですべてゆとりを持った造りとなっていて快適、部屋からは眼前に妙高・戸隠・北アルプスの一部が広がります。庭園や展示してある美術品も十分楽しませてくれます。談話室や温水プールもあり、長期滞在にもよろしいのではないでしょうか。

風呂はちょっと騒がしい程の勢いで湯が豪快に流れ落ちています。ちょっと熱めですので、露天風呂も含めてもっと大きくしてもいいのではと思ってしまいました。もう少し展望も良ければ最高でしょう。

湯量豊富

りっぱな温水プール

レストランまたは食事処で頂く料理は、一品一品丁寧に出され量・質とも十分満足できるでしょう。朝食は和洋選択できる心配りです。和風旅館ですが、部屋以外の建物や接客はホテル風で実に快適に過ごせます。(2009/6/9)