使用宣言には主に二種類が存在します。
①カードを使う際の使用宣言
主に手札からカードを使う場合に行う使用宣言です。
読んで字の如くカードを使用する事の宣言です。
通常の手順とは異なる方法でカードを使用する能力でカードを使用する際の使用宣言もこれに該当します。
例:フシギバース、マナ爆誕、代替コストによるカードの使用等
②誘発型能力の使用宣言
誘発型能力の中には使用する際に使用宣言が必要なものがあります。
誘発型能力は
1,誘発
↓
2,待機
↓
3,待機しているものをターンプレイヤーから順に、任意の順番で解決
(3,の解決によって追加で誘発したものがあればそれも含めて任意の順番で解決する事ができます)
という手順で処理されますが、使用宣言が必要な誘発型能力は例外として1の段階で使用宣言を行う必要があります。
誘発型能力の使用宣言の内、カードをバトルゾーンに出し得るものには主に以下の二種があります。
・カードの使用する誘発型能力の使用宣言
例:ニンジャ・ストライク、無月の門、Sトリガー、Sバック等
・カードを出す誘発型能力の使用宣言
例:革命チェンジ、侵略ZERO等
これだけであれば使用宣言が必要な能力の種類、タイミングを把握する事で問題なくゲームをプレイする事ができます。
が、結果としてカードをバトルゾーンに出す使用宣言については「カードの使用を禁止する効果」や「バトルゾーンに出す事を阻害する効果」が適用されている場合、その効果の種類によって行える使用宣言の種類が異なります。
こちらのページにはそれぞれのパターンを一覧にした画像と共に、関連するよくある質問を纏めました。
総合ルールより
601.1. カードを使うとは、クリーチャーを召喚する、呪文を唱える、クロスギアをジェネレー トする、城でシールドを要塞化する、フィールドを展開する、オーラを使うことで、そのカード をゲームに影響を及ぼすようにすることです。
603.2e 誘発型能力の中には使用宣言が必要なものがあります。
「ニンジャ・ストライク」や 「革命チェンジ」、「無月の門」など、非公開ゾーンで誘発する誘発型能力は、すべて使用宣言が必要な誘発型能力です。
これらの能力は、墓地やマナゾーンなど、公開ゾーンから使用す る場合にも、使用宣言を行う必要があります。 603.2f 誘発型能力の使用宣言は、カードの使用宣言とは異なります。
誘発型能力の使用宣言 とは、その誘発型能力を持つカードの持ち主であるプレイヤーだけがその能力の誘発を確認で きる状況において(手札にある場合など)、そのプレイヤーがそのカードを見せて宣言するこ とです。
宣言されてはじめてその誘発型能力が誘発します。これは 603.2 の例外です。
カードを使用できない場合、カードを使用する手順に入る事ができません。
それに伴い、「カードを使う」に該当するいくつかのパターンで使用宣言を行う事ができません。
・カードを使う際の使用宣言
→カードを使用できない場合、当然ですがカードを使う際の使用宣言を行う事ができません。
・カードの使用を伴う誘発型能力の使用宣言
→カードを使用できない場合、カードの使用を伴う誘発型能力の使用宣言を行う事ができません。
・カードを出す誘発型能力の使用宣言
→カードを使用できない場合、カードを出す誘発型能力の使用宣言を行う事ができます。
ルール上「カードを出す」は「カードを使う」とは扱いが違う為、使用宣言が可能です。
総合ルールより
601.1b 使うことを宣言した時点でカードは元々あるゾーンを離れ、どこでもないゾーンに移り ます(通常は手札から)。
カードの使用を禁止されている場合、宣言そのものができません。 また、代替コストを支払えない場合も、宣言することはできません。
Q,相手の《時の法皇 ミラダンテⅫ》の「ファイナル革命」によって、自分はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない状況です。
自分は《アクア・サーファー》の「S・トリガー」や《クラック・クロウラー》の「S・バック」、《光牙忍ハヤブサマル》の「ニンジャ・ストライク」のような、クリーチャーを召喚する能力の使用宣言はできますか?
A,いいえ、できません。
クリーチャーを召喚できない場合、クリーチャーを召喚する能力の使用宣言をすることもできません。
この際、「S・バック」の効果でシールドから手札に加えるカードを捨てることもできません。
Q,相手の《時の法皇 ミラダンテⅫ》の「ファイナル革命」によって、自分はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない状況です。
自分は《ボルシャック・ドギラゴン》の「革命0トリガー」や《バサラ》の「侵略ZERO」のような、クリーチャーをバトルゾーンに出す能力の使用宣言はできますか?
A,はい、宣言できます。
クリーチャーをバトルゾーンに出す能力は召喚ではありませんので、「召喚できない」効果がある状況でも問題なく宣言でき、使用することもできます。
カードを出せない場合、カードをバトルゾーンに出す事ができません。
それに伴い、「カードを使う」に該当するいくつかのパターンで使用宣言を行う事ができません。
・カードを使う際の使用宣言
→カードを出せない場合、クリーチャーは使用できません。その為、カードを使う際の使用宣言を行う事ができません。
呪文の場合は問題なく使用する事ができます。
・カードの使用を伴う誘発型能力の使用宣言
→カードを出せない場合、カードの使用を伴う誘発型能力の使用宣言を行う事ができます。
・カードを出す誘発型能力の使用宣言
→カードを出せない場合、カードを出す誘発型能力の使用宣言を行う事ができます。
Q,相手の《バリバリ・ケドケド》がバトルゾーンにいる状況で、自分はマナゾーンから《陰陽の舞》の「マナ爆誕0」を使用できますか?
A,いいえ、できません。
マナゾーンからクリーチャーをバトルゾーンに出せない状況では、マナゾーンからクリーチャー・カードを使用し、召喚することもできません。
召喚ができないので召喚手順を開始できず、「マナ爆誕」の代替コストによる召喚を行うこともできません。
Q,相手の《ジェイ-SHOCKER》の能力により、自分はコスト8のカードがバトルゾーンに出せない状況です。
この状況で《煉獄の悪魔龍 フォーエバー・オカルト》の代替コストによる召喚を行い、自分のクリーチャーを3体破壊できますか?
A,いいえ、できません。
コスト8のカードがバトルゾーンに出せない状況では、コスト8のクリーチャー・カードを使用し、召喚することもできません。
召喚ができないので召喚手順を開始できず、代替コストを支払うこともできません。
Q,相手の《絶十 <九極.Star>》がバトルゾーンにいる状況で、自分の墓地にある《大樹王 ギガンディダノス》の「フシギバース」を使用できますか?
類似例:《反逆龍 5000typeR / 無法頂上会談》《検問の守り 輝羅》
A,いいえ、使用できません。
クリーチャーをバトルゾーンに出せない状況では召喚の宣言もできませんので、「フシギバース」の使用を宣言することができません。
(総合ルール 601.1a)
Q,相手の《ジェイ-SHOCKER》の能力によりコスト6のカードがバトルゾーンに出せない状態です。
この状況で相手のクリーチャーが攻撃してきた時、自分は手札から《轟牙忍 ハヤブサリュウ》の「ニンジャ・ストライク」を宣言し、召喚を行えますか?
A,「ニンジャ・ストライク」の使用宣言はできますが、召喚は行えません。結果的に《轟牙忍 ハヤブサリュウ》は手札にとどまり、何も起こりません。
Q,相手は《ジェイ-SHOCKER》のJトルネード能力でコストが7のジョーカーズ・クリーチャーを手札に戻しました。
自分は、次の相手のターンのはじめまでコスト7のカードをバトルゾーンに出せませんが、コストが7の《ボルシャック・ドギラゴン》の「革命0トリガー」能力の宣言はできますか?
A,はい、宣言できます。
山札の上から1枚目がコスト7以外の火の進化ではないクリーチャーだった場合、そのクリーチャーをバトルゾーンに出し、《ボルシャック・ドギラゴン》は手札に残ります。
カードが元あったゾーンを離れない場合、カードをバトルゾーンに出す事ができません。
この場合、結果としてバトルゾーンに出そうとしたカードがバトルゾーンに出ない事が殆どではありますが、他の二例とは異なり使用宣言が禁止されるパターンはありません。
・カードを使う際の使用宣言
→カードが元あったゾーンを離れない場合、カードを使う際の使用宣言を行う事ができます。
・カードの使用を伴う誘発型能力の使用宣言
→カードが元あったゾーンを離れない場合、カードの使用を伴う誘発型能力の使用宣言を行う事ができます。
・カードを出す誘発型能力の使用宣言
→カードが元あったゾーンを離れない場合、カードを出す誘発型能力の使用宣言を行う事ができます。
Q,相手の《封鎖の誓い 玄渦》がバトルゾーンにいる時に、自分の墓地にある《大樹王 ギガンディダノス》の「フシギバース」を使用できますか?
A,はい、その状況でも「フシギバース」を使用できます。
「特定のゾーンからカードが離れない」という効果がある状況でも、そのゾーンからクリーチャーを召喚することはできます。
使用した場合、バトルゾーンにいる自分のクリーチャー1体をタップしてマナゾーンに置き、コストを支払いますが、《大樹王 ギガンディダノス》は《封鎖の誓い 玄渦》の能力によりバトルゾーンに出ません。
Q,《かぼちゃうちゃうちゃう》がバトルゾーンにいる状況です。
自分は墓地から「ムゲンクライム」でクリーチャーを召喚できますか?
参照:《∞龍 ゲンムエンペラー》
類似例:《封鎖の誓い 玄渦》
A,はい、召喚できます。
《かぼちゃうちゃうちゃう》の能力によりクリーチャーは出せませんが、「ムゲンクライム」のコストでクリーチャーとマナゾーンのカードをタップすることはできます。
クリーチャーを出せなくする効果がある場合は召喚することもできなくなりますが、今回のように、カードが特定のゾーンを離れないという効果がある場合なら、召喚は可能です。
Q,《封鎖の誓い 玄渦》 がいる時に、相手は墓地の呪文を唱えることができますか?
A,はい、墓地の呪文を唱える時は墓地から移動していないので唱えることが可能です。
ただし、その後手札や山札の下に移動するように指示がある場合、そこには移動せずに墓地にとどまります。
Q,《かぼちゃうちゃうちゃう》がバトルゾーンにいる状況で、《卍 デ・スザーク 卍》を「無月の門」で手札から召喚できますか?
類似例:《封鎖の誓い 玄渦》《死神術士デスマーチ》の「墓地進化」
A,召喚できますが、バトルゾーンに出ません。
下に重ねようとしたカードはバトルゾーンと墓地に残り、《卍 デ・スザーク 卍》は手札に残ります。
クリーチャーを構成するべきカードが一部でも用意できない場合は、そのクリーチャーを出せません。
Q,相手の《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》がバトルゾーンにいる状況です。
自分のターン中に《マーシャル・クイーン》を出し、「出た時」の能力で《龍脈術 水霊の計》と《サイバー・ブレイン》をシールドゾーンに置き、その2枚を手札に加える時、この2枚の「S・トリガー」の宣言はできますか?
A,はい、2枚の「S・トリガー」の宣言ができます。
最初に《龍脈術 水霊の計》を唱え、効果で《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》がバトルゾーンを離れた場合、2枚目の《サイバー・ブレイン》も唱えられます。
最初に唱えた呪文の効果で《ジョギラゴン&ジョニー ~Jの旅路~》がバトルゾーンを離れなかった場合は、2枚目の呪文は唱えられず、手札に残ります。