『アジャイルな見積りと計画づくり』第07章のコメント・疑問

第7章 再見積り (P.85~91)

P.85 MEMO:「ストーリーポイントも理想日も、実装するフィーチャの全体的な規模と複雑度をあらわす数値である。」このフレーズは何度も出てくるので覚えておこう。 (You&I)

「フィー チャーの実装にかかる期間は、フィーチャーの大きさとベロシティから導出される」。実際に実装にかかる期間は、要件の理解度、技術的負債の大きさ、リソー ス競合の程度、メンバーのやる気、アクシデントの有無、などで決まってくると思いますが、単一の係数であるベロシティには個別の事情は含まれないはず。だ とすると、フィーチャーの大きさに含まれるの?と思いきや、そうでもなくて、純粋な大きさだということらしい。どうしてそれでうまくいくのか?まだよく分 からないっす。とりあえず疑問は保留して、先で解消すると信じて進みますか...(yama__moto)

⇒ベロシティの定義を一回確認しなおさないと議論が隘路にはいりそうですね

⇒フィーチャーごとのストーリーポイントがわかって、消化するベロシティが分かれば期間がわかる、ベロシティは単一係数だけど実測値のフィードバッ クを受けるものだから結果指標ととってました。yama__motoさんの影響因子はあるものの、類似ドメインのフィーチャ同士の相対的な大きさの比がわ かれば、実測値のベロシティから他フィーチャの期間も推測できると言ってるのかな???

※要件の理解度、負債の大きさ、やる気、アクシデント等、事前に定量化できない要素の評価の困難さを脇において、やってみて類推しようという主張?

(doubledispatch)

1. SwimStats Webサイト (P.85~)

2. 再見積りすべきでないとき (P.86~)

P.87 「見積りが正確でも、やや不正確でも、著しく不正確であっても構わないのである。見積りに一貫性があることが大切なのだ。」!なんという大胆な意見、と思いましたが、これは、ベロシティで補正できるから、ということでしょうかね。(yama__moto)

3. 再見積りすべきとき (P.88~)

3-1. シナリオ1:再見積りをしない (P.88~)

3-2. シナリオ2:完了させたストーリーを再見積りする (P.89~)

3-3. シナリオ3:相対サイズが変わったら再見積りする (P.89~)

P.89 「まとめると、再見積りに意味があるのはシナリオ3の場合だけだ。すなわち、ストーリーを再見積りすべきなのは、相対サイズが変化した場合だけに限る」 と、シナリオ1~3のケースについてまとめられているが、よく理解出来なかった。別途、各シナリオのまとめ資料を作ります。 (You&I)

相対サイズが変わるというのが理解できなくて何度か読み直しました。私の理解では、見積もりする時にある程度開発する専門知識が異なるものがあ るかと思います。(データベース周りとか、ネットワーク周りとか、GUI周りとか、認証周りとか) 本の中ではグラフ描画周りですね。そして見積もり全体 ではグラフ描画周りと、そうではないものが混在しています。

この場合、思ったよりもグラフ描画周りの見積もりが甘く、グラフ描画周りではないものについてはそのままでよい、という判断が得られたとすると、相対的にグラフ描画周りの見積もりだけ変えたほうがいい=再見積もり(3-3)ということなんだという理解です。

3-1、3-2はそうではなくて、単純に時間がかかったからやりなおすというのは、見積もり自体の精度は全体を通して悪いはずなので、結果が出 たところだけ直すのはナンセンスで、ベロシティ側でコントロールしたほうがいいよということなんだろうと思います。(daxanya)

相対サイズのいいところは、1単位をこなすベロシティを最初のイタレーションで分かれば、以降のイタレーションで実装予定のフィーチャの作業期 間が類推できるということかなと。似た機能が10個あって、1個目を最初のイタレーションで実装してベロシティの実測値がわかったら、残りは9倍の期間が かかる。ベロシティを実装前の予測値から実測値に変更すれば作業期間がわかるので、再見積もり不要ということかな?(doubledispatch)

実装しようとしてよく要件を読みなおしたら、似ていると思った残り9個の機能は小難しいおまけがついている3個と、最初のイタレーションと類似グループの6個に分類しなおせると気づいたら再見積もりがいるということかな?(doubledispatch)

4. 部分的に完了したストーリーの再見積り (P.89~)

P.90 MEMO:「私のベロシティ算出の方法は、オール・オア・ナッシングの考え方に基づいている」仕掛かり中は未達扱い。 (You&I)

P.90 「このやり方は、プロジェクト関係者全員がベロシティ算出の目的を理解している限りはうまくいく。」通常、全員が目的を理解しているなんて事は通常は考えられないので、失敗するよ。と言う事でしょうか。 (You&I)

もうちょっと好意的に解釈して、全員が理解するように仕向けて、うまくいく状態を保たせましょうでいいかなと思いました。(daxanya)

⇒ベロシティは1イタレーションで完了したストーリーポイント。初回の数回はオール・オア・ナッシングの方針は振り幅が大きいけれど、累積すると統計的に安定してくる。

部分完了した際のストーリーポイントの評価の妥当性に悩むのに時間をかかってしまうなら、初期の変動というデメリットを我慢しさえすれば、そのうち統計的に安定するから単純明快な計算方法にする方がよいというプラグマティズムととりました。

⇒目的を全員が理解というのは、初期の頃の変動の振り幅が弱点な手法だと把握して使えば、うまくいくよという意味にとりました。

必ずしも、「全員」の理解がいるわけでないと、勝手に解釈しましたが違うかな?(doubledispatch)

5. 再見積りの目的 (P.91~)

P.91 「全体として見積りが正しいと言えるように、できるだけ少数のストーリーだけを再見積りすること。」ちょっとよく理解できなかった。 (You&I)

全体を通してプランニングポーカーで見積もりしているはずなので、何かあったらすぐ見積もりを修正するということをせずに、長い目でみて、3-3のように相対的に直さないといけないようなところだけ手をつけましょうね、という意味に捉えました。(daxanya)