日本語資料室文化交流

以前から瀋陽日本人教師の会では、日本語を学ぶ学生や日本に興味を持つ中国の方がたと、私たち日本人(教師だけでなく、日本企業の方や日本人留学生、補修校の子供達も含め)が交流し、日本のことを紹介できる場があればいいなと考えていました。

2006年は資料室の移転が2回もあり、実施できませんでした。集智ビルで、いよいよ今年度から手探りですが、始めようと思います。

 

活動記録     予定および記録

 

第4回 2007年11月25日(日) 

午前11時 (約1時間)

NHK放映「生命40億年はるかな旅」の「癌」

これは数年前にNHKで放送されたものです。癌は遺伝子の病気です。歳をとると誰でも癌にかかりやすくなります。私たちの誰もが、そしてすべての細胞が遺伝子を持っているので歳をとると癌にかかる確率が増えます。

この日の資料室当番は山形達也先生(瀋陽薬科大学)ですので、詳しい解説もありますし、また、質問も大歓迎です。

  

第3回 10月20日(土) 

午前11時 (約2時間)

映画鑑賞会 「涙そうそう」(2006年・日本) 中国語字幕付き 主演:妻夫木聡、長澤まさみ

ヒット曲「涙そうそう」(作詞:森山良子 作曲:BEGIN)をモチーフに、2006年、TBS開局50周年企画として作られた映画。

沖縄を舞台に、幼い頃親を亡くした血の繋がりのない兄妹の物語。監督は「いま、会いにゆきます」で有名な土井裕泰。

第3回 交流活動報告      池本知恵

交流活動3回目となる今回は、映画「涙そうそう」(2006年・日本)を皆で鑑賞しました。薬科大学の学生さんをはじめ、日本人会の方にもお越しいただいて、本当に嬉しく思います。

今回の映画は、夏川りみさんが歌いヒットした「涙そうそう」の歌をモチーフにして作られています。この歌は、日本語を学ぶ学生にもよく知られているのですが、今回映画を見に来てくれた学生達には、あまり知られていないようでした。

同じように、主演の妻夫木聡さん、長沢まさみさんも、日本のドラマ好きにはお馴染みの俳優さんですが、学生達の認知度はいまひとつでした。でも、「かわいい」「ハンサム」といった声が聞かれ、やはり今人気の俳優に国境はないなと感じました。

映画の内容は、沖縄を舞台にした、血のつながりの無い兄と妹の物語で、ちょっと切ないシーンが多いので、みんな静かに、真剣に見ていました。

沖縄風の独特の話し方が多いし、まだ日本語を勉強し始めたばかりの学生には、全部聞き取るのは難しかったかもしれませんが、字幕を見ながら、日本(沖縄)の若者の様子から様々なことを感じ取ってくれたのではないかと思います。

ただ、残念なのは、このような催しにせっかく集まっていただいても、部屋が狭く、またテレビが小さいこと。皆さん約2時間の映画を楽しんでいただけたとは思いますが、もうちょっと良い環境でできればいいなと思います。

(参加者:中国人学生13名、留学生1名、教師4名、日本人会・一般3名)

 

 

第2回 2007年10月14日(日) 

午前11時 (約1時間)

NHK放映「生命40億年はるかな旅」の「遺伝子」

これは数年前にNHKで放送されたもので、私たちの誰もが、そしてすべての細胞が遺伝子を持っていること、この遺伝子が私たちのタンパク質の構造と働きを決めていることを、現代の生命科学の基礎的な知識として易しく伝えています。

この日の資料室当番は山形達也先生(瀋陽薬科大学)ですので、詳しい解説もありますし、また、質問も大歓迎です。

第2回 日本語資料室活動報告      山形 達也

10月14日(日曜日)、資料室は学生17名(大学生16名、高校生1名)、日本人留学生1名、一般1名、教師4名の23名が集まりました。

コンピューター、プロジェクター、スピーカー、コード、などの必要機器をすべて研究室から運んだのですが、マウスを置いてきてしまって、また大学に取りに戻るというドジもありました。それでも11時には始めることが出来て、約1時間、「遺伝子」を上映しました。 終了後、聴衆から出された質問に答えました。遺伝子の変異が今回の一つの主題だったので、遺伝子の変異に興味が集まったようです。遺伝子に変異が起こることは、進化なのか退化なのか、良いことなのか悪いことなのか、という質問も出ました。

変異には目的はなく、それがたまたま生存に都合が良ければ選択されて残っていくだけです。ダーウィンの進化論は、遺伝子の変異が好都合な生物が選択されて生き残ると今では解釈されています。聴衆からは癌は遺伝子の病気なのか、糖尿病はどうなのかというかなり突っ込んだ質問も出ました。 それにしても、今の全世界の生物すべてが同じ遺伝子から出発していることにほとんどの人が感銘を受けたみたいです。

なお薬科大学の高学年の学生ですが、「学部の時に生化学や分子生物学でいろいろと教わったけれど、その時は覚えるだけで精一杯で、今始めて、私たちの身体をつくる元になる情報が遺伝子にあること、遺伝子の一寸した変異がタンパク質の配列の変化となって、場合によっては指の奇形とか何かを生み出し、時によってはそれが新しい優れた性質として新しい生物を生み出すことにもなる事が分かった」といって感激していました。 やって良かったと思いますが、実は大学では生化学や分子生物学の講義だけでなく、このような映像を見せることが必要だということが分かりました。 

第1回 2007年9月23日

日本語資料室活動報告      池本 千恵    資料室係

今日、日本語資料室で「日本の歌をみんなで聴こう!」ということでDVD上映を行いました。

前々から、日本語を学ぶ学生や日本に興味を持つ中国の方と、私たち日本人(教師だけでなく、日本企業の方や補修校の子供達も含め)が交流し、日本のことを紹介できる場があればいいなと考えていました。しかし、去年は資料室の移転で慌しく、なかなかそういう機会が持てませんでした。

それで、「今年こそは!」と、やっとこの活動ができたことを、本当に嬉しく思います。

第1回の今日は、資料室で日本の歌番組「春うた2007」(NHK 2007年3月放送)を見ました。

急な試験や学校の行事、振り替え授業などで参加できなくなった人たちもいましたが、引率の先生等も含め、15名の来館がありました。 午前11時前、日本の歌に興味がある瀋陽市内の大学生、高校生たちが資料室へやってきました。

みんな日本の新しいドラマ等もよく見ていて、今日紹介する歌のレジュメを見ながら、「この歌、知ってる!」「私はこの歌手が好き」と、嬉しそうに話していました。みんな本当に詳しくて、びっくりさせられます。 今回の番組は「春うた」というタイトルどおり、春にまつわる歌、つまり、桜や卒業をテーマにした歌が集められています。日本の象徴・桜の美しさに思わず「きれい」と声を上げる人、日本の高校の卒業式の様子を、興味津々に身を乗り出して見ている人、大好きな歌手の登場に拍手をしている人、1時間ちょっと、みんなそれぞれに楽しんでくれたようです。

終了後、学生に感想を聞くと、「今日、資料室に来て、本当によかった」「歌は知っているが、歌手の人が実際に歌っているのを初めて見た」というように、満足した意見が多く、本当によかったなと思います。また、帰りには、資料室の本を借りて行く人たちも大勢いました。

というわけで、第1回の活動を無事に終えられ、資料室係としても、ほっとしています。

10月もまた違う催しを考えていますので、みなさん、是非、資料室へ遊びに来てください。(このホームページでもご案内する予定です。)

尚、10月6日、7日は国慶節の連休のため、資料室は休館させていただきます。

 

<本日の曲目一覧>

「さくら(独唱)」 森山 直太朗

「YELL~エール~」 コブクロ

「野に咲く花のように」 Gackt

「サクラ色」 アンジェラ・アキ

「ハナミズキ」 一青 窈

「彩り」「しるし」 Mr.Children

「蕾」 コブクロ

「虹」 森山直太朗with中学生

「さよなら ありがと」 一青 窈

「3月9日」「茜空」 レミオロメン

 

<本日の来館者数(12時半現在)>

15名(中国人学生9名、日本人留学生1名、日本人教師5名)