第18号編集後記
◆10月12日(火)薬科大山形研究室で新メンバ―の編集打ち合わせ。まず前回までの実質編集者山形HP係りからパソコン操作上のノウハウを教わる。この日石井代表も出席され、加藤、丸山、中道秀毅、恵津はいささか緊張状態でスタート。実質的な仕事の役割分担を決める。
*すべて手さぐりの編集係り。電話の連絡や相互確認依頼・説明など、なんと連絡しあうことの多いこと。印刷日を11月7日(日)とおく。
*全文の校正が済み、一息いれた10月30日、編集後記を書く段にイラク人質の香田さんの遺体発見の二ユースがはいる。グローバルな事件で、予期したことが的中。最悪の結果となった。
*私事で恐縮。18号の自分自身の文章は初めて自分の手で打ちました。在職中根気続かず投げて、以後死ぬまで触るまい?・・と。時代錯誤人間でした。こちらへ来てから山形先生に幾度か勧められました。一方彼女からは、あなたの文は打たないわよ、と江戸時代なら妻への離縁状の三下り半を、瀋陽で貰う破目と相成つて、仕方なく自分で一文字づつ打ちました。
*伝えたい思いは一杯です。文章になりました!うわ・パソコンつて凄い!。生涯の記念号となりました。私にとって永遠の日本語クラブ18号です。みなさん、ありがとうございます。
(11月2日 中道秀毅)
◆今秋の瀋陽は、気温こそ徐々に下がってきたとはいえ、ずっと過ごしやすい日和が続いていましたが、11月5日朝、窓の外は一面の雪景色。今年初めての本格的な降雪となりました。前夜の気温は天気予報によれば零下1度、瀋陽にしてはそう低いとはいえません。雪は水分を含んで重く、大学構内のまだ若い木々は雪の重みに耐えかねて、半身を折るごとく地に垂れかかっています。いつものように一時間目に間に合うように宿舎を出ましたが、シャーベットのような雪道は歩きにくいことこの上もありません。
*日本語クラブの編集作業を、初めて大御所山形先生の手を離れて始めたものの、係り4人、いずれもパソコン堪能というわけでなく、モタモタと、最後まで試行錯誤を続けてきました。それでもみんな何とか頑張ってページ組みも整え、目次も完成し、前号より10ページも多い18号の編集を終えたのです。
*ところがです。明日7日は印刷製本予定日という前日の夕方になって1行の字数が前号より3字足りないことを発見!ページが多いはずです。このままでいくか、それともページ設定し直して紙の無駄を省くか。その場合、全部を見直さなければなりません。目次も変わります。最後の編集後記の分量も不確定となってしまいます。あ~~~~~あ
*途中、山形大御所に数度電話で助けを求め、真夜中までの奮闘の結果、ページは大幅に減って38ページに収まりました。メデタシメデタシ。
*でも、何度も文を動かしたから、誰かの文のどこかが消えてしまったりしないどろうかと心配この上もない。
*皆さんの文を、ページ配置を考えながら何度も読みました。読み返しながら、年齢も経歴も様々なこの三十数名が、日本各地からやって来て、2004年の瀋陽に教師として集っているというこの事実をすごいことだなあと、一人感激してしまいました。将来このメンバーが一堂に会することはまずないでしょうから、人生の一時期、ここでの出会いはまさに一期一会の縁です。その証としての「日本語クラブ」の編集に携わることができたことは望外の幸せ?瀋陽の思い出の大きな部分を占めるでしょう。
(11月6日 中道恵津)
◆ある日本語を学ぶクラスの日本観
*10月末、級長がアンケートを回収していた。見せてもらったところ、いくつか関心のある質問あったので、アンケート用紙1枚とその統計結果をもらうことにした。級長の話では、学生会でやっているとのことであったが、そのもらったアンケートの問い内容からすると、全クラス同一のものではなく、日本語を学ぶクラス、それも進入生向けアンケートのようであった。我が大学の1学年には日本語を学ぶクラスが3クラスあるが、我がクラスの級長は彼の纏め得る範囲、つまり自分たちのクラスでの統計結果を書いて手渡してくれた。質問は20問にわたっていたが、日本に関しては3問だけである。この3問で日本観などとはおこがましいが、敢えてここに日本観としてご紹介する。クラスは30人のクラスである。①日本語を学ぶべきだと思うか(学ぶべき15、必要はない3、どちらでもいい12)。②日本人が嫌いか(とても嫌いだ4、普通に嫌いだ13、嫌いではない13)、③日本人を伴侶にすることができるか(できる3、できない14、わからない13)。
*日本語を学ぶクラスにありながら、学生はこのような日本観から出発しているのだ! 以上編集後記に代えて
(11月7日 加藤正宏)
◆今号の編集は試行錯誤、悪戦苦闘でようやく完成しました。山形先生のご指導の下、中道先生ご夫妻、加藤先生に何度も何度もチェックして頂き、完成したのです。編集はこだわりだしたらキリがありませんが、これがまた編集の面白さでもあるのだと思います。また、今号から表紙をリニューアルさせて頂きました。今までのものを変えるということに少々抵抗がありましたが、メンバーも変わったことだし、気持ちも全てを新たに!という思いを込めています。新たな気持ちで頑張っていきましょう。
(11月7日 丸山 羽衣)