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編集後記

日本語クラブ 編集部

2006年9月16日、今年度も新しい先生方を迎え、去る5月に引っ越したばかりのピカピカの新資料室 (開元ビル6階) で、私達は“船出”をした。

いや、スタートするは(・)ず(・)だった。

と言うのも、先生方が夏休みを終え、瀋陽に戻られ始めた8月下旬。またもや資料室の“移転”という、寝耳に水の事態になってしまったのだ。

何でも私達の資料室が入っている開元ビルが全面改装されることになったそうだ。資料室だけでなく、このビルにある他のオフィスや施設も引っ越しするわけだから、どうしようもない。 小北関街のカレー屋さんの2階から色々な方のご協力を得て、やっとのことでここにたどり着いたのに...。

残念ながら、この資料室で集まれるのはこれが最後となった。 (この時点ではそう思っていた。)

しかし、開元ビルのオーナーや日本人会副会長の高木さん等の尽力で、次の移転先も決まり、「来月の定例会は新資料室だね。『日本語クラブ』今年度第1号は新資料室で印刷だ!」と、私達は希望を持って、再び引っ越し準備開始。

薬科大学をはじめ、若くて頼もしい学生さん達のお手伝いのおかげで、資料室の膨大な“財産”が見る見るうちに、まとめられた。

10月29日

資料室片付け終了

ところが、新しい資料室の候補となっている所は瀋陽市和平区の建物で、あと一歩のところで正式な契約に結び付けられないでいる。(このあたりの事情は「瀋陽日本人教師の会」のホームページで)

というわけで、2度目の定例会(10月度)も開元ビル6階の段ボール箱が溢れる部屋で行われた。

「さて、『日本語クラブ』の印刷は、どうしよう?」

移転の方も、「もうすぐ、もうすぐ」と思いながらも、いつになるのか“不一定”(定かでない)。

どこで印刷するのか?本当に11月に発行できるのか?先が何も見えなかった。

ところで、今回のテーマだが、去年に比べ、今年度は9名もの新しい先生が瀋陽へいらっしゃたということで、今まで瀋陽にいる先生方に、生活の中で、又は学校の中で身に付けた「知恵」を“後輩”に伝授してもらおうということになった。

新しく編集係になった山田先生、佐藤先生も「これから迎える冬をどう乗り越えればいいのか」等、疑問がいっぱい。

皆さんにお忙しい中、原稿を寄せていただいたお陰で、素晴らしい「暮らしの知恵」が集まった。瀋陽暮らしの“先輩”から受け継がれたものもあれば、体を張って会得されたものもあるだろうが、いずれにしても、それぞれの生活が生き生きと見えてくるものばかりで、今、瀋陽に暮らしている人はもとより、以前、暮らしていた人や日本に住む人たちにも喜んでもらえるのではないだろうか。

また、夏休み、10月の国慶節の休み明けといううことで、旅行記も多く、夏休みのない教師(つまり、私)にとっては、自分がそこへ行ったかのような気分にさせてくれるエピソードの数々だった。

さらに、元編集係りの丸山先生も近況を寄せてくれた。(しかも、きちんと三段組のこのスタイルで!)南本卓郎先生の原稿にもあるのだが、日本へ帰ってからもこういう繋がりがあるのは、嬉しいことだ。石井康男先生、多田先生も新学期の忙しいところ、急なお願いにもかかわらず、快くすぐに返事を下さった。(非常感謝!!)多田先生がいらっしゃる厦門の集美大学には、以前、辻岡先生がいらっしゃったそうで、お二人の今の生活の良い点・不便な点を読み比べるのは、大変興味深いものがあった。

話を編集作業に戻すが、11月4日現在、未だ行き場のない資料室。それで、最終の編集作業は薬科大学の山形研究室をお借りして行うことになった。

まさかこんな展開になろうとは...。 (池本千恵)

11月4日(土)13時に編集係4人が瀋陽薬科大学の山形研究室に集まった。山形先生夫妻のご厚意によって、編集作業をこの山形研究室でやることができるようになったからである。まず、山形先生ご夫妻に謝意を表しておきたい。ありがとうございました。

また、任意団体にあるにもかかわらず、原稿を何度も催促し、気を悪くされた方もあるかと思いますが、お許し下さい。

とは言うものの、これからも、しつこくならない程度に催促させてもらおうと思っています。 (加藤正宏)

なかなか仕事のできない編集部員ですが、今日は瀋陽を縦断する感じで、薬科大学まで伺って会議に参加しました。

皆さんの原稿を先に読ませていただいて、楽しませていただきました。

集まっている中で (山形先生ご夫妻も入れて6人) いろいろな話ができて、それも楽しかったです。「数人」って何人ぐらい?「2、3人?」「5、6人?」などと意見が分かれて...。

印刷とか製本でがんばろうと思ったのですが、それも特に活躍するほどのことはなく本当にすみません。 (佐藤るみ子)

HP担当から幾つか告知いたします。

10月下旬に教師会サイト上の[日本語クラブ]メニューページをデザインチェンジいたしました。今回のデザインは「教師」らしく、黒板にチョークで書いたイメージを採用しております。また、学年度ごとに発行されたバックナンバーを表形式に整理いたしました。コンパクトに見やすくなったのではと思われます。加えて、簡単なプログラム言語で書いたため、データサイズもコンパクトになり、ページ表示も幾分の速度アップが可能となりました。ご覧いただく皆様のイライラ感も多少は減るものと思います。引き続き改良を続けていく所存でございます。

なお、今回ご寄稿いただきました原稿および写真は、原則として全て、web上の[日本語クラブ]へ掲載させていただきます。写真は、より大きなサイズでカラーのものをお楽しみいただけます。

どしどし、web版[日本語クラブ]へのアクセスしてください。心よりお待ちしております。 (山田 高志郎)