4 引き落とし事例
まずは2番目の画像では、足の甲が土俵に触れているように見える。明文規定通りならばそれで着体。ただ、押している力士の足の甲はあまり採られていないように感じる。
朝大門は土俵外に後方ジャンプしながら横江の廻しを引っ張っている。
廻しをひいていることで重力喪失の例外になるか。個人的にはこの形はならない。朝大門がこれから勝つには横江を地面に落とさなければならないが、廻しを自らに引き寄せることはできるが朝大門に対し下方向の力を入れられる体勢にはない。
という微妙な要素がたくさんあった。
横江の足の甲は規則通りなら負けだがそれはあまりとられない。朝大門は土俵外に飛び出しているが廻しをとっていてちょっと死に体というにははばかられる。
このような要素が重なって同体判断になったのではなかろうか。
こうなると足の甲の着地がどのように判断されているかも見た方がよいのかもしれない。
これは守備側土俵空間外出→攻撃側着体→守備側着足という進行のときに同体取り直しとしたというのが素直な理解と思われる。