吊り関連規則は、以下の通りである。
第七条 (中略)ただし、吊って相手の両足が土から上がっているのを土俵外に踏み出してから相手の体を土俵外に下ろした場合は、送り足となって負けにならない。
第八条 吊って相手の両足が土から離れても、後退してかかとから踏み切った場合は負けである。
第十条 土俵外にどれほど高く吊っても、また、相手の体を持ち上げても勝ちではない。
これらをまとめ、死に体は負け側の概念なので吊られた側から説明すると、吊られて両足が土俵空間外に出ても負けにはならない、ただ、相手がより土俵内に位置する場合に、相手が着足すれば負けになる、ということになるだろう。
前半部分は12条と同じことを規定している。
送り足については前述した。
着地原則から遡って死に体を考えるのだが、送り足の適用される位置関係では、吊られた側が先に死に体となるだろうから、あえていかなる時点で死に体となるかは決める必要が無いように思われる。
8条のような場合が送り足にならないのは、送り足が問題になるのは7条の土俵外着地だが、そのための技能は吊り寄りであり、あくまで吊った相手を前方に持っていく技能だからだろう。