南九州3泊4日、3つの百名山と2つの50選灯台をめぐるという超強行軍の旅
その第1発目。屋久島、宮之浦岳です。登山日前後は晴れていたのですが、ちょうどこの日に気圧の谷が通過して雨。屋久島は雨が多いのは仕方がないですが、はやり晴れていればな~。
前日の朝暗いうちに自宅を出て飛行機、バス、高速船と乗り継いで屋久島に上陸。軽のレンタカーを借り、途中、安房の「山岳太郎」というお店でEPIのガスボンベを買いました。そこから紀元杉を見て淀川登山口に着いたのは午後3時45分。30分歩いて淀川小屋。ここまでで1日がかりでした。
淀川小屋にはおそらく40人ぐらいいたと思います。あとテントが10張程度。
翌朝、2時ごろに目が覚めてトイレへ。そのまま眠れなくなり、コーヒーを沸かして2時50分出発。テントを畳むとうるさいので、そのままにして帰りに撤収することにしました。
花之江河(はなのえごう)には4時ごろ着。雨が降り始めました。ここで雨具を装着。頂上直下までほぼ真っ暗の行程でしたが、道迷いは1か所。折れた木が登山道をふさいでいて迂回の道がつけられていたところだけ。あとは道標、木道、杭、ロープ、リボンなどに助けられて非常に明瞭でした。ただし水たまりに落ちたのが2回。屋久島ではスパッツは必携です。
頂上直下、栗生岳付近で明るくなるのを待ちました。雨、風ともに強くなってきた。
ここまで登りは、夜道をひたすら、何も考えず歩いてきたせいか、思いのほか疲れませんでした。
頂上です。誰もいません。何も見えません。
天気の回復は見込めず、することもないのですぐに下山。数年前の剱岳と同じ状況。剱岳は再チャレンジできても宮之浦岳は難しいでしょう。
こんな湿原だったのですね。
屋久島全体に言えることなのでしょうが、アップダウンが多く、下りと入っても登り返しがありました。この花之江河から小花之江河、そこから淀川小屋、さらに登山口まで結構つらかった。
行程 <淀川登山口から往復>
02:50淀川小屋 - 04:00花之江河(15分休憩雨具装着)- 06:10栗生岳(20分停滞) - 06:40宮之浦岳頂上・07:00宮之浦岳頂上 - 08:30花之江河- 09:40淀川小屋
当初、その日の指宿行きの高速船に乗るには、小屋には遅くとも13時半には戻っている必要があり、雨が降るとここが厳しいかなと思っていたのですが、体調も良く、整備された登山道に助けられてだいぶ早く帰ってくることができました。
早く下りてこられたので、予定になかった屋久島灯台を見学。そこに向かう途中、フランス人の夫婦ヒッチハイカーを乗せました。他にも山の中でイタリア人男性2名や韓国人パーティーなどにも。昼過ぎには雨脚が強くなりました。指宿に向かう船の中から雨の低い空の向こうに、翌日に行く予定の本土最南端、佐多岬の灯台の灯りが見えました。なんだかとても貴重な感じでした。