琥珀の中の化石昆虫

琥珀というのは、太古の植物の樹脂で、針葉樹のヤニ(松脂のような)の化石です。

有機成分で、成分が一定でなく、結晶ではないので鉱物とはみなされませんが、鉱物の扱いを受けることが多く、研磨して宝石などに用いられます。

バルト海(ヨーロッパとスカンジナビア半島を隔てる大きな内海)には、昔から多くの琥珀(こはく)が打ち上げられます。

これは、海底に露出している始新世の地層に含まれているものが流れているものとされています。

この琥珀には、しばしば虫や植物の組織が含まれ、タイムカプセルのように4500万年もの眠りについています。

非常に保存状態がよく、まるで生きているよう。

ごく稀に、トカゲのような大型動物も見つかることがあるらしいのです。

クマムシが含まれていたという報告もあります。

しばしば、昆虫が含まれているので、これを撮影してみました。

クロキノコバエ科 Sciaridae のようだという指摘を受けました。

大型の昆虫です。ブヨみたいですね。

触角に長い毛がはえた小さな羽虫です。

クモですね。足に毛がはえています。

小さな甲虫です。モモが太くて、触角が数珠状。