Mikrotar

戦前から作られていたツァイスウルトラフォト専用のマクロレンズで、多くの焦点距離があり、戦後のドイツ分断後でも東でジワジワ作られてきました。

戦後東で作っていたものは、「M」という刻印があります。

ほとんどがRMSマウントの、無骨なレンズですが、安くてよく写る、魔法のようなレンズです。

最も短い焦点で、最も珍しいのはこれ。1cm F1.6。

ダブルガウスでノンコートの、戦前の小さなレンズです。

日本には、ウチのを含め、4本あるのを確認しています。

絞りユニットはレンズの最後尾にくっ付いています。

この、絞りをレンズの外から出しちゃった設計は、15mm, 20mm, 30mm も共通です。

お勧めは 45mm です。たいへんシャープでハイコントラストの、使いやすいレンズです。

古いのですと、4.5cm という表記になり、ノンコートのレンズです。

若干フレアが出る傾向はあるものの、ハレ切りできちんとカバーできます。

4.5 cm の作例。

30mm もなかなか。

これより長いのは、60mm, 90mm, 120mm というのが存在します。

120mm以外には、すべて絞りのあるものとないものとが存在します。

90mm の絞りがあるもの(逆テッサー)は、ちょこっと絞ると、バキバキに解像します。

お気に入りのレンズです。ただしマウントに苦労します(M26.5P0.5)。

たまーに、イハギーのアダプタが出てきますので、これでM40 にして、これをさらに M42 とし、これを F に直して使っています。

これはオークションに出てきたものですが、絞りのある 60mmと、絞りのない 90mmです。いずれも RMS マウントです。

絞りあり 90mm の作例です。