顕微鏡対物レンズ Uシリーズ

かつて、ニコンが偏光顕微鏡のユニバーサルステージ用に作った、絞りのある対物レンズです。

U10 がけっこう良いです。

顕微鏡対物レンズの直焦点を撮影に使ってしまうという、いささか乱暴な使い方をしたときの撮影性能です。

U5

オフフォーカスの軸上色収差がバリバリに出て、しかもイメージサークル狭し。

U10

軸上色収差は U5 ほど目立たず、イメージサークルはより広い。

解像力はこのクラスのマクロレンズでは並。

U20

再び軸上色収差がひどくなる。しかしこの焦点距離の絞りありレンズというのはそうそうないので、しょうがなく使う。

ただし、コントラストが低い物体(花とか)なら問題ないと思います。結晶を撮るほうが悪いのか。

LWD 対物、特に古い設計のものはおよそ軸上の色収差に悩まされます。

On focus の像に出る軸上色収差なら補正のしようがあるんですが、そうでないのはもうどうしようもなくて。

補償型の接眼レンズでもこれはちょっと難しいのではないかと。

しょうがないので私は LWD 対物ってほとんど使ってません。

平面物のピントかっちりのときの解像度はいいんですけどね。