機能性色素
かつては染料や顔料として、身の周りを彩るのみであった色材だが、科学の進歩によりその分子構造と性質の相関が明らかにされると、科学者や技術者はより機能を発現させ得る構造の色材を追い求め、機能性の色素として利用しはじめた。現在では、CD-R や DVD-R などの情報の記録や保持、スマートフォンや液晶テレビ、あるいは EL ディスプレイなどの IT ユーザーインターフェース、あるいは色素増感太陽電池などのエネルギー変換には色材は欠かせない。これらは、外部刺激により応答し、その色を制御することができる。こういったものは、染料顔料ひっくるめて「機能性色素」材料として扱われ、現代の社会を支える科学技術に不可欠なものである。
・ディスプレイ分野
・プリンター分野
・光記録メディア分野
・化粧品分野
・エネルギー変換分野
・医療診断分野