ウラニル塩ケイ酸塩鉱物

ウランを含む鉱物のうち、ケイ酸塩を別枠としてあります。

銅スクロドフスカ石(cuprosklodowskite)

銅スクロドフスカ石(cuprosklodowskite), Cu(UO2)2(HSiO4)2-6H2O, tric., P-1.

Kolwezi, Katanga, Congo (Zaire)

幅 : 3.4 cm

おなじみ銅スクロドフスカ石です。

マリーキュリーの旧姓を頂いたスクロドフスカ石の銅端成分体で、銅とウラニルのケイ酸塩です。ケイ酸はヒドロキシのケイ酸で、HSiO43- として含まれています。

大変美しい蛍光グリーンは、銅イオンの緑と、ウラニルイオンの黄色の混じり合ったもので、地球をパレットとしたイオンの共演。

一緒に含まれている濃緑色板状の鉱物はリン銅ウラン石(Torbernite)。

コンゴ(ザイール)名物で、カルヴェジの町外れに1940年代から数回に分けて採掘した銅-ウランの鉱床があり、そこの標本は世界標準となっています。