・中学の英単語は教科書に出てきたものを漏らさず覚えていけば十分
・ただし、首都圏の上位高校を受ける場合はその限りでないかもしれない
・小学生のうちに無理に語彙を増やす必要もないので、「英単語を覚えること」の練習だと位置づけてもよい
・身近な名詞が中心になるだろうが、馴染みのある動詞や形容詞・副詞も混ぜておくとよいかもしれない
・「覚える練習」なので、中学英語で見かけないものや長い単語が混じっていてもよい
・英単語は「日本語と1対1で対応する暗号のような何か」ではない、ということを最初に話しておく必要がある
・最初だけでなく、中学三年間かけて折りに触れ何度も強調していきたい
・国語辞典を引けば日本語の単語の「意味」が出てくるように、英単語にもそれぞれ「意味」がある
・それをどのような日本語に直すのかは文の内容や状況によって異なる場合も多い
・英単語ひとつひとつについて対応する日本語を覚えていくというような作業は英単語、ひいては英文を理解する良い方法とは言い難い
・単語を扱うときには、その「意味」や「機能」をしっかり押さえていく必要がある
・日本語とほぼ1対1対応する英単語もあるし、各単語について代表的な日本語訳くらいは教えないわけにもいかない
・「代表的な日本語訳」「・・・と訳されることが多い」などという表現を多用していくとよい
・高校(大学受験)での英単語と違い、中学の英単語は基礎的なものが多く英作文でも使うので意味だけでなく綴りも覚えておきたい
・よって書いて覚えるのが基本になる
・教科書に出てくる単語は可能なら全て書けるようにしたい
・リーディングの単元に出てくる単語には難しいものも混じりやすいので、指導者の判断で「これは意味を知っていればよい」というものがあってもよい
・単語の覚え方は各指導者のやり方でよい
一例:
①覚える単語を用意する(仮に15個とする)
②最初の単語を数回(仮に3回とする)書く
③書いたものを手で隠すなりして見ないようにしてもう一度書く。書けたら次の単語へ、書けなかったら再度数回書く。見ないで書けるまで繰り返し
④②③を繰り返し、いくつか(仮に5個とする)クリアしたらその5個を見ないで書いてみる。全部書けたら次の5個について②~④を繰り返す。書けない単語があればそれについて②③をやり直し。見ないで5個全部書けるまで繰り返し
⑤10個全てについて②~④が終了したらその15個全部を見ないで書いてみる。以下④と同様に
⑥15個全部見ないで書けたら終了。前回分などがあればそれと合わせてテストしてみてもよい
・こういうものは口で言っただけでは分かりづらいので、プリントなどにまとめて配布し(板書して書き写させてもよい)、授業時間で実際にやらせてみたほうがやり方が分かりやすいだろう。
・生徒によってやりやすい方法覚えやすい方法が違ったりするので、複数の方法を紹介してみるのもよい