・例1:「あなたは何の教科が好きですか」―「数学です」
ステップ1:
「何の教科」の部分を適当な語(今回は回答に合わせて数学にする)に直して平叙文を書く。
「あなたは数学が好きです」
You like math.
ステップ2:
問われている部分(「何の教科」)を疑問詞に変える。今回はwhatだけだと何の話か分かりづらいのでwhat subjectと疑問詞句にする。
「あなたは何の教科が好きです」
You like what subject.
ステップ3:
疑問文にする。今回は動詞が一般動詞の現在形で主語が二人称のyouなのでdoを用いる。動詞が原形になることに注意。
「あなたは何の教科が好きですか」※日本語では疑問文が完成してしまったが、英語ではまだ
Do you like what subject?
ステップ4:
疑問詞(疑問詞句)を文頭に出す。
「あなたは何の教科が好きですか」
What subject do you like?
これで完成。likeの後ろにあるはずの目的語が本来の位置を離れて文頭にあることに注意。
答えの文は、疑問詞(句)を該当する語句に変えて元の位置に戻しつつ平叙文にすればよい。
主語を代名詞にすること、一人称と二人称を入れ替えることにも注意。
「数学(が好き)です」
I like math.
単にMath.というだけでも通じるが、始めのうちは主語と動詞のある完成された文で書くようにしよう。
例2:「トムは昨日どこにいたのですか」―「東京にいました」
各ステップの詳細は書かないので、例1と見比べて何をしているのか理解しよう。
ステップ1
Tom was in Tokyo yesterday.
ステップ2
Tom was where yesterday.
ステップ3
Was Tom where yesterday?
ステップ4
Where was Tom yesterday?
答えの文
He was in Tokyo yesterday.
このyesterdayは文脈上明らかなので省略してもよい。もちろん書いてもよいし、逆にIn Tokyo.だけでもよい。
例3:「誰が私のケーキを食べたのですか」―「ボブが食べました」
この文は主語を尋ねるものなので少し特殊な作り方になる。
ステップ1
Bob ate my cake.
ステップ2
Who ate my cake.
ここから今までどおりのステップで文を作ると、Who did eat my cake?という妙な文になってしまう。疑問詞が主語の疑問文は平叙文の語順になるのでこの先の手順は必要なく、そのまま文末をクエスチョンマークにすれば疑問文が完成する。
Who ate my cake?
答え方
Bob ate your cake.
myがyourになっていることに注意。もちろん”Bob.”だけでも通じるのだが、一応動詞まではあったほうが座りが良いのでate your cakeの部分を代動詞のdidに変えて
Bob did.
という答え方になることが中高の英語では多い。他の疑問文の答え方と違った印象になると思うので、気をつけておこう。
例3‘:「誰が教室にいるの?」「ボブとトムがいます」
Who is in the classroom?―Bob and Tom are.
聞いた段階では人数がわからないのでisになっているが、答える段階では人数が分かっているのでareになっている(※)。
※:whoやwhat、whichを用いるときは質問者の想定によって単数で尋ねることも複数で尋ねることもある。今回の文はWho are in the classroom?でもよい。ただし、何の予見もないときには単数が用いられる傾向がある。
Which house is yours?(どの家があなたのですか) 家は普通ひとつなので単数で尋ねている。
What sports do you like?(何のスポーツが好きですか) 好きなスポーツが複数あるのは自然なことなので複数で尋ねている。単数で尋ねてもよい。
練習(サンプル)
以下の文を、例のステップに倣って下線部を尋ねる疑問詞を用いた疑問文に直しなさい。また、答えの文も書きなさい。
1.Her sister is ten years old.(ステップ1)
ステップ2
ステップ3
ステップ4
答えの文
次の日本語を英語に直しなさい。
1.あなたはいつ日本に来ましたか。―私はこの前の日曜日に日本に来ました。
(疑問文)
(答えの文)