・形の上では現在分詞と見分けがつかない
・歴史的経緯としては完全に別物なので区別するほうがおそらく一般的
・同じ形になったのは偶然ではなく相互に関連して変化してきたもので、意味合いも接近していることから、区別しない流儀もある模様
・その場合、動名詞はing形の名詞用法、現在分詞は形容詞用法になる
・文字通り動詞を名詞化したもの
・原形不定詞もある意味では動詞を名詞化したものに近いが、動名詞のほうがよりはっきり名詞化していると言える
・名詞そのものではなく動詞の機能を残しているので、目的語を取れる、副詞で修飾されるなどの違いがある
frequently visiting Okinawa(動名詞)頻繁に沖縄を訪問すること
frequent visit to Okinawa(名詞)沖縄への頻繁な訪問
・動名詞でも、「より名詞色が濃い」場合は下のように形容詞で修飾したり目的語の前に前置詞を要したりする
・buildingなどのように完全に名詞となっている例もある
・中学生にはあまり関係ない話なので、そういうのが好きな生徒用に零れ話程度に
・to不定詞(名詞用法)との比較
・中学生には「原則的に交換可能、例外を覚える」でもよい
・主語、(動詞の)目的語、補語になるのは同じだが動名詞は前置詞の目的語になれる(to不定詞は不可)
・この時点での例はwithoutかbe good atくらいしかない
・look forward toは混乱のもとにもなりうるので生徒を選ぶかもしれない
・動詞の目的語になる場合の不定詞のみ/動名詞のみの動詞はwant, enjoy, finishなど教科書に出てくるもの程度でもよい
・forgetなどはイメージの違いを説明する際に紹介する手もあるがまだ身につけなくてもよいだろう
・違いを説明するならよくある「未来指向、過去(現在)指向」でもよいが、「toがあるのでそこに向かっていくニュアンスを帯びる」「現在分詞と同様、『実際に行われている』ことを示す」くらいの話はしてよいかもしれない
・高校生には意味上の主語の取り扱いなどもう少し詳しい話が必要になるが、中学の時点では「似ているが同じでない」「違うが交換可能なことも割とある」くらいの認識でよいだろう