・英語の接続詞には等位接続詞と従位接続詞(従属接続詞)があるが、ここでは従属接続詞が中心に扱われる
・等位接続詞は中1時点でも出てきてはいる
・中学では副詞節のwhenと名詞節のthatが扱われる
・品詞や文の要素がある程度頭にあればそれに沿った解説によって節の理解を高めておくための重要単元
・それがないと、whenやthatの構文を覚えるだけになりがち
・必要に応じて品詞などの復習を混ぜたい。春休みが狙い目
・接続詞は「文と文をつなぐ働き」などと説明されることが多い
・しかし、「文と文をつなぐ」は従属接続詞のイメージには合致しづらい
・その意味に近いのは等位接続詞のほうだが、文法的には日本語の接続助詞に近い
・「だから」「しかし」等、日本語の接続詞はhoweverなどの副詞(接続副詞)に近い
・誤解を防ぐために、例示する際は日米の接続詞の違いを説明してもいいかもしれない
・ただし、生徒にそれを説明できるところまで求める必要はない
・従属接続詞について
・従属接続詞は「文と文をつなぐ」「2つの文を1つにする」という従来の説明がしっくり来ない
・「文の中に別の文が組み込まれる」「文の形をしたものが文の要素に使われる」といった説明をしたい
・品詞と文の要素の定着次第では相当しっかりした理解に持っていけるだろう
・逆にそうでない場合は曖昧になりがちなので必要に応じて復習を入れる手もある
・教科書ではwhenとthatが扱われる場合が多い
・この2つは副詞節と名詞節の代表としては適切なのでまずこの2つから教えていくのがいいだろう
・if説はしばらく後になる教科書が多い
・せっかく接続詞という重要項目を扱うのに、「whenとthatの語法」だけで終わらせては勿体無い
・ついでにif、because、before、after、while、until/tillあたりまでは教えてしまったほうが「接続詞」というカテゴリを生徒の中に生成する役に立つだろう
・since、though/although、as、whetherあたりも可能なら教えておきたいところだが、あまり欲張って深入りしないほうがいいだろう(特にas)
・文のバリエーション的に重要なif/becauseと、単語自体は(おそらく前置詞として)既出で意味の分かりやすいbefore/after程度にとどめておいたほうが無難かもしれない
・接続詞をやるからには前置詞との区別も扱っておきたいところだが
・その代表格のduring/whileがまだ生徒にとって馴染み薄(他の例も同様)なのであまり意味がないかもしれない
・ただ、before/afterあたりを例に、同じ単語が接続詞としても前置詞としても使われることがあるということ、及びその文法的な違い(後に続く語句の違い)は説明しておいたほうがいいだろう
・ついでにここで句・節という用語をきちんと教えて今後の授業でも使っていけるようにしたい
・接続詞をやる以上もちろん等位接続詞も扱っておいたほうがよい
・教科書でいつの間にか出てきているandとor、butなどを扱うことになる
・等位接続詞が読解上重要になるのはまだ先の話などでここではあまり複雑な文を扱わなくてもいいだろう
・ただ、節と節のみでなく句と句や語と語など、統語論的に?同等なものならば何でも並列に並べられるということは例を挙げつつ教えておきたい
・助動詞をきっちり教えるつもりなら、ここで時制の一致について触れておくとよい