・変域
・教科書や既製のテキストは[a,b]のタイプのものがほとんど
・aやbを代入して「小さい方のy≦y≦大きい方のy」などと答える生徒が多いが、これはあまりよくない
・グラフの概形をもとに考えるようにしたい
・傾きやy切片を色々変えて、概形を描くだけの練習をしてもよいだろう
・概形と言ってもただの直線なので、座標軸だけは取った方がいいかもしれない
・y切片の正負、傾きの正負は最低限外さないように、できれば45°より大か小かくらいはわかるようにしたい
・学力によっては、(はじめのうちは)方眼も与えて概形でなく正確なグラフから始めたほうがいいだろう
・言っても概形を描かない子も多いので、両端の代入では対処できない問題も混ぜておくとよい
・文字係数(傾きの正負は与える)にする、グラフを半直線にする(定義域をa≦xのようにする)、など
・傾きの正負も与えずに場合分けの練習をさせる手もある
・変域の問題はバリエーションが多いので色々やらせておきたい。概形を書く習慣さえできていれば大体は対処できる
・式の決定
・出題形式は色々あるが、「傾きと1点から求める」「2点から求める」に集約できる
・2点からも基本は傾きを出すので、全部「傾きと1点」に集約されるとも言える
・2点からは連立方程式で求める方式もあるが、どちらかというと傾きから出す方を推奨したい
・やってることは同じなので、こだわりすぎる必要もない
・二点からの傾き自体は必ず出せるようにしておきたい
・中3の放物線での変化率でも登場するし、直線の式でなく傾きだけあれば事足りる問題も多い
・座標に文字が混じっているときなど、傾きまでなら比較的扱いやすいが直線の式まで出そうとすると煩雑になってしまうこともある(三点が一直線上にある問題など)
・y-y1=a(x-x1)を教える人もいるが、必要性は薄い
・高校に入ってからでよいが、高校生もよく忘れるので中学生のうちになじませておく手もあるかもしれない
・「傾きが出た時点でy=axまでは書いてしまって、与えられた点を通るようにbの値を調節する」というような手法は紹介してもよいだろう
・傾きや直線の式を出すのは重要な基本動作になるので数をこなして速さと正確さを高めておきたい