・疑問文
・高校生でも勘違いしている例が多いが、肯定文―疑問文―否定文というのは一本の軸ではない
・肯定文―否定文と平叙文―疑問文ー命令文(感嘆文、祈祷文)という二本の軸がある
・だから否定疑問文や否定命令文が存在する
・平叙文という言葉を中1の生徒が覚える必要はないが、指導者は使っていったほうがいいだろう
・勘違いしたままだとどのような害があるかは定かでないが、体系が整理されているに越したことはない
平叙文 疑問文 命令文
肯定文 I speak English. Do you speak English? Speak English.
否定文 I don't speak English. Don't you speak English? Don't speak English.
・Are you play~?やDo you happy?のような文を書いてしまうのは定番の誤答
・間違えた生徒でも、beと一般動詞の区別自体はわかっている(聞けば答えられる)場合もある
・この場合、疑問文を作るときにはその区別をする認識や習慣がないために間違えると思われる
・それは「Are youしか出てこないページ」「Is thisとIs thatしか出てこないページ」「Do youしかでてこないページ」という従来のテキスト編成に因るところが大きい
・最初から「疑問文はbeと一般動詞を区別してそれぞれに応じた形を作るものである」という認識を持たせておきたい
・もちろんそれで全員ができるようになるわけではないが
・場合によってはbeと一般動詞の復習をする必要がある
・学校の中1英語は進度が極めて遅いが、もし学校でAre you~?やDo you~?まで教わっているとそれに引きずられるおそれがある
・場合によっては前項の過去形を後回しにして先にこちらをやったほうがいい
・予定通りならここで一般/beの区別とDo/Does/Didの区別が発生する
・間違える理由の大半は「ちゃんと段階を踏まずに『いきなり答えを書く』」から
・フローチャートを作るなどして答えを書く前に判断するステップを入れる習慣をつけさせたい
・(beか一般動詞か)→(現在か過去か)→(主語の人称及び数は)というような流れが基本になる
・ここでは間違えてもいいのでこの流れで処理させていきたい
・なんとなくで書いて合っているよりよい
・この辺で躓く子は「とりあえず思いついたものを書く」ために間違える傾向があるので、正誤はともかく「答えを書く」前に「問題をよく見て判断する」という段階を入れることを目的としたい
・もちろん、最終的には正答できるようにしたい
・なんとなくで書く子は、この辺で躓かなくともいずれ躓くのでやはりここで考えるステップを入れる習慣を持たせたい
・ここで出てくるdoは助動詞(第一助動詞)であるが、助動詞を本格的に扱うには流石に早すぎる
・「疑問文/否定文を作るために使う単語」「動詞は原形になる」くらいで収めておくのがよい
・疑問文の答え方については敢えてここでは扱わず、代名詞を一通り扱ってから改めてやってもいいだろう
・否定疑問文の答え方も一緒に扱えるかもしれない
・命令文についてはそんなに難しいところはないが、be動詞の命令文は(生徒にとっては)少し難しいので注意が必要