英語の接続詞は、原則として「接続詞+S+V(+O,C,A,M)」という形で用いられる。
I lived in Canada in 1995. 私は1995年にカナダに住んでいました。
このin 1995は時を表す副詞だが、これを「私が子供だったとき」のような主語と述語(動詞)のある文の形をしたもので表現したい場合、「…(する)とき」という意味の接続詞whenを用いて
I lived in Canada when I was a child. 私は(私が)子供の時(頃)にカナダに住んでいました。
このwhen I was a childの部分は形がややこしくなっているだけで前述のin 1995と同じ働き、つまり時を表す副詞である。このような「SとVを含む文の形をしたかたまり」を節といい、その働きによって名詞節、副詞節などと呼ばれる。今回は時を表す副詞として働いているので「(時を表す)副詞節」ということになる。このように、ある文の要素としてはたらく節を従属節といい、従属節を作る接続詞を従属接続詞(または従位接続詞)という(対して、もととなる文を主節という)。接続詞を見たら、その後に続く主語、動詞に注目してどこまでがその接続詞に伴う節なのかを把握するようにしよう。
In 1995, I lived in Canada.
このように副詞(修飾語)はある程度場所を選べるので、以下のような語順もあり得る。
When I was a child, I lived in Canada.
In 1995の後ろにカンマがあるように、When I was a childの後ろにもカンマがあることに注意。中学の英語ではこの語順から教わることが多い。語順による意味内容の違いはないので、中高生のうちはどちらの語順でもよい(ニュアンスの違いはある)。
従属節には副詞節だけでなく名詞節もある。(形容詞節などもあるがここでは扱わない)
(注:教科書でよく用いられるthinkは節でない名詞を目的語にする文が作りにくいのでknowのほうが例にしやすい)
I know Tom. 私はトムを知っています。
このTomはknowの目的語で、もちろん名詞であるが、これを「ボブが君のケーキを食べたことを」のような節にしたいときは接続詞thatを用いて
I know that Bob ate your cake. 私はボブが君のケーキを食べたことを知っています。
このthat Bob ate your cakeはやはり形がややこしくなっているだけで前述のTomと同じ働き、つまり名詞でありknowの目的語である。このように名詞として働く節を名詞節という。
副詞節や名詞節というのはあくまで文中での機能(要素)によって決まるもので接続詞によって決まるものではない。副詞節しか作れない接続詞や名詞節しか作れない接続詞もあるが、そのどちらも作れる接続詞もある(意味が変わることが多い)。
また、このthatは省略が可能である。これはthatの特徴であって大抵の接続詞は省略可能ではない。
I know Bob ate your cake.
これらの従属節を、それを作る接続詞の名を使ってwhen節やthat節ということがある。
(以下、他の接続詞も紹介していくが省略)