学生が国際アカデミックカンファレンスで研究報告を行いました
Asian-Pacific Conference on International Accounting Issues (通称:APC)は、世界最大規模の会計学カンファレンスの一つであるAmerican Accounting Associationの下部組織です。おもにアジア太平洋地域を中心に活動する、会計学研究のあらゆる領域が扱われる大規模な国際カンファレンスです。今年(2023年)はオーストラリアのゴールドコーストで10月に開催されました。
32nd Asian-Pacific Conference on International Accounting Issuesは豪州ゴールドコーストのHilton Surfers Paradise Hotelで開催されました。
参加した学生のコメント
今回の学会発表に向けて、日本のホテル業界における人手不足問題をどう解決できるか、会計的な視点で考える、というテーマのもと昨年度より研究を進めてまいりました。一足早い卒論執筆というような感覚で、週に1~2回吉岡先生とミーティングをし、当日を迎えました。
初めての学会に、学部生の私が1人で参加するという大変珍しいシチュエーションの中、現地で出会った先生方、博士課程の学生はとても温かく、すぐに馴染むことが出来ました。
自分自身のプレゼンテーション以外も聴講し、新たな知識を得ることが出来ました。
観光学とは離れ、経営や会計に関する知識を英語で体験、身につけることができたのは、今までの大学生活の中で1番のハイライトになりました。
(国際観光学部 吉岡ゼミ 4年生 山口彩子)
研究報告のタイトルは、“Addressing the Labor Shortage Problem in the Japanese Hotel Industry: Management Control Systems as a Package”(日本のホテル産業における労働力不足問題への対応:パッケージとしてのマネジメント・コントロール・システム)です(山口彩子)。
指導教員のコメント
山口さんとは2022年1月頃から共同研究プロジェクトをスタートし、春休みの期間中も毎週のようにミーティングを行い、数か月間をかけてAPC参加に向けて準備を進めました。5月のフルペーパー投稿直前は、それぞれの自宅で(多少)バタバタしながら、正式な投稿を行ったものです。緊急入院により私が同行できなくなり山口さんには不安が大きかったものと思いますが、同カンファレンスに参加した他大学の友人によると、立派にプレゼンテーションを行い、またしっかり勉強しつつ楽しんでいたとのことです。学部生と国際カンファレンスに向けた共同研究を進めるという貴重な機会を得られたことに、感謝しています。
(国際観光学部 教授 吉岡勉)