[UE4ぷちコン 映像編2nd]振り返り:企画

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概要

    • どのように企画を出したか振り返り

    • やりたい事と、テーマからの連想を列挙して合体

    • 期間内に収まるように引き算

やってみたい事を列挙

学習用コンテストという事で、まず学びたい事を列挙した。

    • Chaos

    • HMDトラッキング

    • Niagara

    • Control Rig

    • Volumetric表現

ここではまだ列挙するだけで取捨しない。

テーマ「ぬくもり」から連想を列挙

いつもはテキストファイルのみで連想を列挙しているが、

今回はText2MindMapを使ってみた。

インデントしたテキストからグラフを作ってくれる。

正直に言えば

「このツールによって今までにない着想を得た!」

という実感は無かったが、無意識的な作用はある…のか?

ただ、図の広がりのバランスが悪くなったときに

「この枝でもうちょっと何かないかな」

という気持ちになったのは確かだ。

組み立てる

出てきたパーツを適当に組み合わせて、

話に起承転結がつきそうなものを考えてみる。

起転承結は前回やったので控える。

    • マッチ売りの少女

        • 起:マッチを売り歩くグレイマン

        • 承:売れず、孤独に倒れるグレイマン。マッチに火をつけて最期のぬくもりを得る(ぬくもりポイント)

        • 転:と思ったけどEpic製のマッチが高性能すぎて生存

        • 結:今日も元気にマッチ売り

    • 笠地蔵

        • 起:オレンジマンが会社を首になり顔面ブルーマン

        • 承:帰り道、廃材置き場のマネキン(グレイマン)に同情し帽子(シェリフハット)をかぶせてやる(ぬくもりポイント)

        • 転:その日の夜、グレイマン軍団が暑苦しい恩返しにやってくる(ぬくもりポイント)

        • 結:みんなでアンリアルオンラインラーニングを受講、スキルを得て再就職(ぬくもりポイント)

    • サーモグラフ

        • 起:いつもクールなグレイマン

        • 承:様々な誘惑に対してポーカーフェイス

        • 転:サーモグラフで見ると実は結構あったまってた(ぬくもりポイント)

        • 結:下ネタはダメだって

    • アニマルもの

        • 起:グレイマンとの交代で職を失ったブルーマン

        • 承:黄昏れていると猫が近寄ってくる(ぬくもりポイント)

        • 転:だがその正体はEpicが送り込んだエージェントだった

        • 結:彼と一緒にアンリアルオンラインラーニングで修業、再就職(ぬくもりポイント)

メモ書きをここに清書して気づいたが笠地蔵とアニマルは実質同じやないか…

ともあれ、ここから色々な尺度で検討する。

    • まとまりはどうか。話にオチがついているか

        • サーモグラフはオチが弱い

        • 笠地蔵とアニマルはオンラインラーニングはで成功!というのは某通信ゼミ的な流れでいけそうではある

        • マッチ売りは生き死になのでわかりやすい

    • 最大60秒の尺で説明しきれるかどうか

    • 逆に最短の30秒で説明して伝わるか

    • 制作の物量(特に見所の部分にかかる手間)はどうか

        • 笠地蔵の暑苦しい集団制御が大変そう

        • アニマルは猫の表現や制御が大変そう

        • マッチ売りは炎だけで済みそう

    • テーマを感じるか

        • 心の温かみを映像で表現できるかが未知数

        • 炎が出てくるものはわかりやすい

結局、

「死にそう…と思ったら行けたわ」

という部分が面白さの軸として強い(解りやすさと作りやすさが両立している)ので

マッチ売りの少女を採用した。

引き算する

マッチ売りの少女で行くことにしたが、

街を行く人々とか、街並みそのものを作るのが大変そう。

話の核は

「マッチでかすかな暖を取るつもりが思ったよりスゴかった」

なので、街である必要はない。

「遭難して死を覚悟したけど、マッチで助かった」

でも良さそうだ。

これだと、演者は自分だけで済む。

雪山のアセットは、無料配布の時にいくつかゲットしていたので

そこからチョイスすればどうにかなるだろう。

マッチの炎が見せ場なので、Fluid Ninjaとかに挑戦してみたい気もするが

まずはビルボードでごまかして成立させよう。

一人称の演技はHMDやモーションコントローラのサンプルがあるのでどうにかなるはずだ。

…多分いける!

そういう事になった。

シーン割り

身振り手振りで映像を表現しつつストップウォッチで時間を計測。

台詞の尺もこの時決まる。

これは上から順に決めたわけではない。

「実はコマーシャルでした」というオチなので

まずオチの尺を考えた。

余った時間で、オチ前にシリアスにタメる時間を確保。

さらに余った時間で導入、という流れで割り振りを決めた。

所感

タイミングよく4.26Chaos版が出たのでかなり使ってみたかったが、

テーマと結びつけるのが難しく断念。

壁を破って暑苦しく恩返しに来るグレイマン軍団とかに使えたかもしれない。

ネタ出しはMindMapを使ってみつつも

結局テキストで書き上げてしまった。

だが、毎回何かしら新しいツールを使う事を課した方がいいかもしれない。

強化学習でもある程度ε(冒険)が無いと学習が進行しないのと同じだ。

話に起承転結をつけるのはやはり大事で、

ここである程度納得できてないと作業のやる気が起きない。

今回も期間の1/4は企画をやっていた気がする。

(年末に実作業する気持ちがあまり起こらなかったとも言える)

シーン割りを事前にやるのは前回の映像編で効果を感じたので今回も踏襲した。

一人称だとカットなく長回しになるが、結局は目安がないと演技やセリフも決められない。

しかし、我流でやり方を再発見していくより

一度映像制作の本でも読んだ方が良い気はする。

でもゲーム開発やプログラミング関連の本だけでもメチャ積んでるのでどうしよう…

どうすればいいんでしょうか!?

以上