[第13回UE4ぷちコン]振り返り:形になるまで

概要

・風呂敷広げまくって頓挫

・Following Design Constraints

・最小限の状態から肉付けする方向に

流れ

風呂敷を広げる

基本的にツイートを手掛かりに犯人を探るんだよ!

でも、少し推理も必要になるんだ!

例えば、推理物だと定番の足跡とかが残ってたりして、

足跡の向きとか半径で存在場所が絞り込めたりするんだよ!

でも、行動次第で足跡が残らなかったりするのもいいよね!

坂を滑り降りたり、飛んだりするんだ!

でもその場合はギミックの手掛かりが残ってるから大丈夫!

あと、「誰が犯人か当てる」ゲームだから、

当然パッと見で誰が犯人だかわからないようにしたいよね!

SNS(というかTwitter)ベースで考えると、

「オヤツを食べた」と発言している奴のアカウントで検索すれば

素性がわかっちゃうと思うけど……

大丈夫!犯人候補を全部グレイマンにして

「犯人はわかったけど、このアカウントがどのグレイマンかはわからない」という

状態にすればいいのさ!

うーん、考えるだけでも楽しそうだ!

じゃあ早速明日から実装しよう!

たたむ

(前日に書いた↑のテキストを見ながら)

なんか雰囲気的なものはざっくり肌感で若干見えてきたような空気が漂ってきつつある気配を感じなくもないんですが

結局、何をするゲームなんですかね?

足跡とか言ってますけど

「検索」して謎を解くゲームなんですよね?

テーマ関係なくないですか?

あと、全員グレイマンにしたとして、

どうやって正しく一人を絞り込むんですかね?

例えばさっきの足跡にしたって、

一人しか近くにいない場合は確定ですけど、複数人いる場合もありえますよね?

広げる2

オーケーオーケー、そう慌てないで!

まだ期間はたっぷりあるんだから、焦る事はないよ!

じっくり考えていこうじゃないか!

足跡は確かにテーマからすると変だね!

ツイートだけで何とか推理できるようにしよう!

例えばそう、写真だよ!写真付きツイートで居場所がばれるって事あるよね!

犯人はうっかり写真を撮っちゃうから、それで場所が決まっていくのさ!

あるいは、他の人が撮った写真に犯人が映り込んでるってのもいいね!

たたむ2

写真はわかりましたけど、

じゃあプレイヤーは何を推理するんだってことになりませんか?

あと、登場人物全員グレイマンにするって言ってましたよね?

映り込んでも特定にならなくないですか?

詰まる&リセット

……という感じで、

当時のメモを見ると勢いで提案した仕様に対して

厳しい突っ込みを入れて、

それに対して場当たり的に回避する仕様を考えて……

という事を繰り返した挙句、

何が面白いのかよくわからないゲームになっていた。

連想を並べるだけだと大変まずい事になる、というのは

Into the Breachの振り返り講演でも目にした。

一度リセットして、

Following Design Constraintsの精神を元に考え直すことにした。

検索するゲーム

まず、「ツイートの検索で、犯人の行動を特定するゲーム」である。

つまり、まずは検索ワードをどうにかして手に入れるゲームになる。

どうやって手に入れるか。

Her StoryTelling Liesは自由入力だった。

……が、実際は登場人物が話す名詞を入力すればゲームは進む。

実際、字幕からコピペする機能もある。

こちらはツイートなので、ハッシュタグでいいだろう。

行動に関連したハッシュタグをつければよい。

クリックだけでプレイ可能になる。

そして、「前回のツイートと同じハッシュタグを1つ使う」

という原則を作れば、ハッシュタグを追うだけで

確実に犯人の行動を追う事ができる(クリア保障)。

だが、これだけだと総当たりして終わりだ。

「行動を特定」するのが目的であるから、

ツイートを見つけてから「ツイートの写真が取れる位置を探す」という要素を入れれば

なんとかゲームっぽい体裁になるだろう。

いったんこれをベースにゲームを作る事にした。

後は、単語の入手手段を増やしたりすれば拡張はできるだろう。

マップの配置アイテムからタグを得るとか、タグ同士の合成とか。

反省

ネタ出しと同じノリで妄想を書きなぐる事は仕様策定ではない。

だが、風呂敷を広げたり畳んだりする中で

「全員グレイマン」とか「写真」とか、

その後の拡張で使えそうな(実際使った)ネタそのものは出た。

実際、ブレインストーミング的には

拡大フェイズと収束フェイズに分かれるようだ。

UE4ぷちコンは一か月という期間があるので

日をまたぎながら広げたり畳んだりできたが、

トータルで悩む時間を減らすにはどうすればいいだろうか。

単に経験が足りないだけという気もする。

ゲームデザインに関する書籍や記事を読むとか、

まだまだ修行が必要そうだ。

余談

記事を書いていてこれを思い出した。

自分で自分を殺さないようにしたい。

以上