[UE4ぷちコン 映像編3rd]振り返り:企画

概要

  • MindMupが使いやすくて個人利用ならほぼ制限もなくオススメ

  • 「どういう制限があるのか」という視点を切欠に突破口を得た

最終形までの道程

今回も相当に迷走した。先に最終形に至る部分だけ抜き出して列挙する。

  • まずUEの画面などを使った「開発者の日常」をやろうと思った

  • 開発者あるあるは思いついても、オチがなくて行き詰まる

  • 一方で学習用コンテストということで、やりたい事を列挙

  • 映像作品でやりたい事と言えば360°動画

  • でも結局オチはどうする

  • 過去の二作はCMだったので、商品の宣伝が目的(オチ)だった

  • つまり動画の目的、メッセージは何かということになる

  • ゲーム開発現場を描いて、何を伝えたいのか?

  • 「結局求人広告だった!」というのはまぁオチそう

  • なぜ求人というオチになるのか?人が足りないのは何故?

  • 事故で減ったから

  • モーションキャプチャーで事故るとか?

  • キャプチャーの人が変なとこにジャンプして機材が倒れて爆発のスイッチが入って…とか連鎖的に事故る

  • 事故要因を空間的に分散させて360°動画を活かす

  • でもゲーム制作の現場に爆発する物体とかなくない?映画撮影という設定にする?

  • というか「事故が起こるような現場」ならゲームや映画じゃなくていい?

  • 工場のライン作業とか?

  • まさに丁度よくEpic公式の工場アセットあったわ!早速見てみよう

  • 超品質だけど、背景これ使うと映像がリアルすぎて笑えないし、リアルな動きつけるのも大変そう…

  • 逆に少しアンリアルでもよいと考えよう

  • うっかりビーム出て火事になってスプリンクラーが作動して…とか

  • 絵も動きもコミカルにしよう

  • しかし最終的に求人広告にもっていけるだろうか?

  • 360°動画でテロップは無理だし…

  • 連鎖する最後の事故で求人広告が出てくる?

  • でも現場内に求人広告があるのおかしいよね?

  • 現場内といえば、さっきの工場アセット内には "SAFETY FIRST" がデカデカと書いてあった

  • 事故映像のメッセージ性は「安全第一」一択なのでは?

  • それを蔑ろにした為に事故ったよホラ!みたいな構成でいけるか

  • 意識高いけど現場わかってない感じの看板が焼け落ちて、裏から「安全第一」が出てくる…というのでオチそう!

テーマ「日常」が公表された12/17から考え始めて、まとまったのが12/29(※)。
👺✋💥😇

※360°映像出力の技術的検証などは(主に企画が行き詰まっている時に)並行していた。

MindMup

MindMupを使ってみた。

  • Webベースで操作

  • オープンソース

  • 保存しないならアカウント不要

  • 保存はGoogleアカウントが必要、Google Driveに保存され個数は無制限

  • 有料コースだとCloud保存や共同編集に対応

とにかくツールを使ってみようという事で、ローカル無料コースでお試し。

全体像(拡大できません)。考えが行き詰まったら別のを育てて…といった形で、全体が徐々に伸びるような形で発達した。

ツリー毎の振り返り

最初のツリー。テーマから直の発想が並んでいる。

  • 「魑魅魍魎!グレイマン塾」は男塾のパロディで、一人前のグレイマンを育成する謎の機関の謎の行事を描くものらしい

  • 「グレイマン発進せよ」はEditorのPlayを押した直後、Construction Scriptでグレイマンが徐々に構築・発進する様子を描くものらしい

  • 「未来ゲーム開発」はUE10ぐらいならもう脳に直結でやりたいゲームが生成できるんじゃね?という日常を描くらしい

  • 「未来SNS」はポポポ認証の五次元異空間ミョーミョンでピョマる感じの交流を描くらしい。パクりやんけ!

  • 国家や惑星の日常は見てみたいが、絵作り云々の前に自分に知識がなさすぎた

  • 「はたらくBlueprint」は2分番組にして毎日1個ずつ有用なノードや組み方を紹介して欲しい

学習用コンテストということで、学びたいことツリー。

  • 「撮影環境どうする」の枝は単なる検証メモで、マインドマップに書くことではない気はする

  • 「実はHMD」は、連鎖する事故の要因として「HMD被った人がうっかり壁を殴ったり窓から落ちる」みたいな案に変化した(ボツったけど)

  • Twitterで応募報告する際はどうしても2D動画になるけどどうする、という事を考えている模様

    • Twitterでなんだこれと思わせてYouTubeネタバラシする構成にしようとした気配を感じる

時間的、技術的な制約を確認して対策を列挙するツリー。

  • Toon調にする発想はここで出た

    • 360°映像を60FPSレンダリングすると時間かかるのでToon調にて24FPSに落としても違和感がないように…という流れ

      • 実際はリミテッドアニメの技法がないと単にカクカクした絵になるだけなのでアカン

    • Toon調にすればハチャメチャな動きや展開も違和感を軽減できそう、というところで結果的に活きた

  • クラシック使う発想もここで出た

    • SE入れる場合Ambisonics対応を入れないと違和感が強まる

    • 空間音響用のDAW Plugin等は見つけられるが、そもそも何かしらDAWが使えないと厳しい

  • 「ご安全に」のオチもここから出たと言える

    • 背景はありものを使う、というところから、具体的に何を使うかの列挙でEpic公式提供の工場アセットが浮かん

  • ブルーマンヘッドを使う発想もここで出ている

「現場の日常」ツリーの一部。

  • もともと「ゲーム開発者の日常」だったので偏りがある

  • ツリーになっていないが、メモを見ると「勘違いネタ」もやりたかったらしい

    • 正面映像では「血しぶきの資料がほしい!」と言ってキャラがフレームアウトして、画面手前から悲鳴と血飛沫

    • 360°映像で振り向いてみると、謎の巨大トマトに切りかかって果汁を浴びていた…みたいなオチ

    • いやいや、なんの現場やねん!的なところでまとめきれなかった模様

現場を描いた上で、作品のメッセージは何なんだと考えたツリー。

  • オチと直結しているので、やっぱりCMかよ!というのがやはり色々発想を広げやすかった

  • 求人広告ならオチそうだと思って伸ばした

    • なぜ求人するのか、人が減ったから、人は事故で減った、その様子を描く…というブラック目な発想で

  • 工場のアセットを見に行った時に「ご安全に」をオチにする発想を得て、最後の枝になっている

  • どうやって人が減っていくかを楽しそうに考えている枝。

    • パーツとしてはいいけど、全体を通す軸にならないということでこの辺は全部没になっている。

  • 断続的な事故の寄せ集めじゃなくて、連鎖的に事故ればいいと気づいて、また楽しげに伸ばしている様子。

    • どうやって事故を連鎖させるか、ピタゴラ装置的に考えている模様。人の心がないのか

    • 視聴者が納得の行くような原因を考えようとして行き詰まっている

    • また、これも最後にどうやって求人につなげるのか?という問題も解決できず行き詰まる

  • しかし先述の通り「リアルな絵で事故映像にすると笑えないからアンリアルにする」という発想で打開する

    • 冗談で済むように見た目も原因もコミカルにしてよい、むしろすべき。フィクションだとすぐわかってもらいたい

    • ビーム誤爆でスプリンクラーが起動して水で膨張した物体が原因で大爆発が起こればええんや!完璧や!

      • このときの私は…どうかしてたんです(本人による述懐)

      • 企画ができないまま年を越すことに対しての恐怖感…ですかねぇ…

      • 焦りによる短絡がまさに思考にスパークをもたらしたんです

所感

  • なんとか形にはなったけど、練りきれてない

    • ネタ出しに時間かかりすぎて、「安全第一」オチが決まった瞬間に見切り発車したので荒い

      • ブルーマンヘッドってなんだよ…

      • なんの組織だよここ…

      • 初見どこ見ていいかわかんないよ…

      • 急展開すぎるよ…

  • 企画に時間かけすぎ

    • 納得行かないものを作っても仕方がないけど、もう少し早くまとめられないか

      • 速さについては、数をこなしていくしかなさそうではあるが…

    • CMネタは「商品訴求」でメッセージ性が明確なので実は結構やりやすかったと知る

      • 動画の構成に迷ったら広告風にするのはありかもしれない

  • マインドマップを使った意味はあったか?

    • MindMupそのものは使いやすかった。もう少し使ってみたい

      • 使い方が正しいかはまた別の話…

    • 行き詰まったら他の枝を伸ばす、の繰り返しで発想を広げることが出来た…と思う

    • ツリー構造での思考の展開はインデントつき箇条書きでテキストでも同じことができるのでは?

      • 1画面内に収まる量が違う、ということはある

      • ノードや親子の付替えがマインドマップ形式だとマウスでささっとできるのは良い

  • 見えていない制限を見つける事の重要性を再認識した

    • とりあえずで列挙した工場アセットを実際見に行った事で、最終的なオチにたどり着けた

    • 「どういう制限があるのか」のツリーは今後も初期から使っていきたい