トンボ目のオスは、交尾をする前に精子を腹部第2、3節にある副生殖器の貯精嚢に移します。これを移精といいます。均翅亜目やムカシトンボは、連結してから移精を行う場合もあります。
続いて、オスがメスの前胸部、もしくは頭部をはさみ連結します。連結の方法は、均翅亜目がオスが尾部付属器でメスの前胸部をはさむのに対して、不均翅亜目は、オスが尾部附付属器でメスの頭部をはさみます。
連結の状態から、メスが腹部を前方に曲げて、腹端にある生殖器をオスの副生殖器と結合し、交尾を行います。
【参考文献】
枝重夫、1876.トンボの採集と観察.ニュー・サイエンス社.100 pp.
椿 宜高・生方秀紀・上田哲行・東 和敬(監訳). Philip S. Corbet(著), 2007. トンボ博物学 行動と生態の多様性. 海游舎, 798 pp.
アオイトトンボ連結
梶田雅彦撮影
オオアオイトトンボ交尾
梶田雅彦撮影
シコクトゲオトンボ交尾
西条市内 2017年7月3日 梶田雅彦撮影
アオモンイトトンボ交尾
梶田雅彦撮影
アジアイトトンボ交尾
梶田雅彦撮影
キイトトンボ連結産卵
梶田雅彦撮影
ムカシトンボ交尾
高知県内 2013年4月13日 上石富一撮影
ギンヤンマ連結産卵
梶田雅彦撮影
オオシオカラトンボ交尾
梶田雅彦撮影
ヒメアカネ交尾
梶田雅彦撮影
マユタテアカネ連結
梶田雅彦撮影
マユタテアカネ交尾
西条市内 2016年10月24日 梶田雅彦撮影
リスアカネ連結
梶田雅彦撮影
ナツアカネ連結
東温市 2018年10月22日 久松定智撮影
ノシメトンボ交尾
松山市内 2018年11月2日 久松定智撮影
ノシメトンボ交尾
松山市内 2018年11月2日 久松定智撮影