82. ショウジョウトンボ

Crocothemis servilia mariannae Kiauta, 1983

【形態】

  • 体色は未熟なうちは♂♀ともに薄い橙色をしているが,成熟すると♂は顔面,胸部,腹部全体が赤くなる.♀は成熟するとくすんだ色になる.体に目立った斑紋はない.

【生息環境】

  • 平地から丘陵地の開放的な池沼.

【生態】

  • 成熟♂は挺水植物などに静止して縄張りをもつ.この様子は盛夏の風物詩である.産卵は♀単独で打水産卵をする.¥

【分布】

  • 北海道・本州・四国・九州,屋久島.

【県内分布記録】

  • 四国中央市,新居浜市,西条市,越智郡上島町,今治市,松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,伊予郡砥部町,伊予郡松前町,伊予市,喜多郡内子町,大洲市,八幡浜市,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 和名は猩々(しょうじょう)のように赤い体に因む.未熟個体はしばしばオオキトンボに間違えられる.県内では広く分布する普通種.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫