86. シオカラトンボ

Orthetrum albistylum speciosum (Uhler, 1858)

【形態】

  • 体色は未熟なうちは♂♀ともに薄い黄色だが,成熟すると♂は全体に青白い粉を吹き,複眼は水色になる.♀は成熟しても体色の変化はあまりないが,老熟すると薄く白粉を吹く.複眼は緑色である.

【生息環境】

  • 平地から山地の,池沼や水田,河川の淀みや水路など.

【生態】

  • 成熟♂は水辺に静止して縄張りを持つ.産卵は♀単独で打水産卵を行う.産卵中は♂の警護を伴う.

【分布】

  • 北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,台湾,中国,ロシア.

【県内分布記録】

  • 四国中央市,新居浜市、西条市,越智郡上島町,今治市,松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,伊予郡砥部町,伊予郡松前町,伊予市,喜多郡内子町,大洲市,八幡浜市,西宇和郡伊方町,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 田圃やため池でよく見かける馴染み深い種.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫

シオカラトンボ幼虫

松山市 2013年7月7日 武智礼央撮影