48. フタスジサナエ

Trigomphus interruptus (Selys, 1854)

【形態】

  • 体色は♂♀ともに黄色地に黒の条斑がある.胸部側面には,背面から腹側まで繋がった2本の黒条をもつが,第1条は特に♀において途切れる個体もいる.

【生息環境】

  • 平地から丘陵地の周囲に樹林のある池沼に生息する.幼虫はため池の岸に堆積した泥の中に見られる.細流の流れ込み付近に多い.

【生態】

  • 成熟♂は水辺に静止して縄張りをもつ.産卵は♀単独で行われ.水際をホバリングしながら打空産卵する.

【分布】

  • 本州・四国・九州.

【県内分布記録】

  • 四国中央市,新居浜市,西条市,今治市,松山市,東温市,伊予郡砥部町,伊予市,喜多郡内子町,大洲市.

【備考】

  • かつては平地の水田地帯の水路や池沼に普通であったと言われているが激減した.日本特産種.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫