21. ホソミイトトンボ

Aciagrion migratum (Selys, 1876)

【形態】

  • 極めて細身のイトトンボ.成虫越冬する越冬型と,初夏に羽化する夏型がおり,越冬型の方が大型.体色は♂♀とも淡褐色だが,越冬後鮮やかな青色に変化する.夏型では緑色になる.眼後紋は左右がつながる.

【生息環境】

  • 平地から丘陵地の池沼や湿田に生息する.

【生態】

  • 夏型は,春に羽化後,秋には姿を消す.越冬型は秋に羽化後,成虫のまま越冬,翌春に産卵する.

【分布】

  • 本州・四国・九州;朝鮮半島,台湾,中国.

【県内分布記録】

  • 四国中央市,西条市,今治市,松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,喜多郡内子町,大洲市,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 県内では越冬型が8月頃に,夏型が7月頃に羽化する.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図

*オツネントンボ,ホソミオツネントンボ,ホソミイトトンボの3種は成虫越冬をする


成虫





幼虫