39. コオニヤンマ

Sieboldius albardae Selys, 1886

【形態】

  • 体色は♂♀ともに黄色地に黒色の条斑がある.体高に比べて頭部が小さいことや腿節が非常に長いことも本種の特徴である.幼虫は落ち葉のごとく扁平でかなり特異な形をしている.

【生息環境】

  • 丘陵地の周囲に樹林のある河川中~下流域.

【生態】

  • 成熟♂は川辺の石や地面に静止して縄張りをもつ.産卵はおもに午後行われ,♀単独でホバリングしながら卵塊を作り,間欠的に打水して産む.

【分布】

  • 北海道,本州,四国,九州;朝鮮半島,中国,ロシア.

【県内分布記録】

  • 四国中央市,新居浜市,西条市,今治市,松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,伊予郡砥部町,伊予市,喜多郡内子町,大洲市,八幡浜市,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 川の中流域で,飛んではすぐに止まるという行動をする.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫