8. ミヤマカワトンボ

Calopteryx cornelia Selys, 1853

【形態】

  • 大型のカワトンボの仲間.体色は♂♀ともに胸部は銅色,腹部背面は金属光沢をもった緑色.翅は全体が赤褐色.♀は偽縁紋をもつほか,後翅に濃い帯状の斑紋がある.

【生息環境】

  • 丘陵地から山地の渓流.

【生態】

  • 成熟♂は水辺の石などの上に止まって縄張りをもつ.産卵は♀単独で水面の植物組織内に産卵するが潜水産卵を行うこともある.

【分布】

  • 北海道・本州・四国・九州.

【県内分布記録】

  • (東予)四国中央市,新居浜市,西条市,今治市,(中予)松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,伊予郡砥部町,伊予郡松前町,伊予市,(南予)喜多郡内子町,大洲市,八幡浜市,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 日本特産種.”ミヤマ”とあるがかなり低標高まで見られる.

【引用文献】

愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫

ミヤマカワトンボ幼虫

松山市 2013年4月16日 武智礼央撮影