体色は未熟なうちは♂♀ともに全体が橙色だが,成熟すると♂は全身がピンクがかった紫色になり,翅脈もピンク色になる.♀は成熟しても体色の変化は少なく黄色地に黒条がある.♂♀ともに胸部にm字型の斑紋があり,前後翅の基部には大きな橙色から褐色の斑紋がある.
平地から丘陵地の透明度の高い池沼やダム.
成熟♂は水辺の枝先などで縄張りをもつ.産卵は♀単独で打水産卵を行い,♂は産卵中の♀を警護する.
四国,九州,沖縄,八重山諸島;台湾,中国,東南アジア,インド.
四国中央市、新居浜市,西条市,今治市,松山市,喜多郡内子町,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.
分布を北上させている種で,2011年5月30日に南宇和郡愛南町で羽化直後の1♀成虫が久松によって発見された.このことから県内で幼虫越冬していることはほぼ確実と考えられる.