2.ホソミオツネントンボ 

Indolestes peregrinus (Ris, 1916)

【形態】

  • 体色は♂♀ともに,未熟なときは全身が淡い褐色だが、越冬後,特に♂は体色が鮮やかな青色に変わる.♀は越冬後も体色の変化が少ない.

【生息環境】

  • 平地から山地の水草の茂った池沼や水田.

【生態】

  • 治熟した♂は水辺の植物などに止まって縄張りをもつ.産卵は通常♂♀が連結して行われ,挺水植物に卵を産み込む.♀単独での産卵も見られる.成虫越冬を行う.

【分布】

  • 北海道・本州・四国・九州,八重山諸島;朝鮮半島・中国.

【県内分布記録】

(東予)今治市,西条市,(中予)松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,伊予郡砥部町,(南予)宇和島市,大洲市,西予市,喜多郡内子町,北宇和郡松野町,北宇和郡鬼北町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • オツネントンボ,ホソミイトトンボとともに成虫越冬するトンボの一種.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図

*オツネントンボ,ホソミオツネントンボ,ホソミイトトンボの3種は成虫越冬をする


成虫

ホソミオツネントンボ

鬼北町内 2012年5月23日 平田智法撮影




幼虫