体色は♂♀ともに黄白色をベースとして腹部の背面と中胸部が金属光沢をもった緑色をしている.この金属緑色部は,胸部第2側縫線に達しない.成熟すると,♂は胸部と腹部第8,9節が粉を吹いたように白くなる.稀に白粉型の♀も存在する.
平地から丘陵地のヨシなどの抽水植物が繁茂する水面が開けた池沼.
成熟♂は,水辺の植物などに静止して縄張りをもつ.産卵は,連結した状態で行われ,挺水植物や水面に張り出した植物の組織に行う.松山市内では,稀に水を抜いたため池の日当たりの良い水際の植物の茎に卵を産み付ける.
北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,中国,ロシア,ヨーロッパ,アフリカ北部.
(東予)四国中央市,新居浜市,西条市,東予市,今治市(中予)松山市,東温市,砥部町,松前町,伊予市(南予)大洲市,内子町,西予市,宇和島市,松野町、愛南町
オオアオイトトンボとともに,秋によく見られるイトトンボ類.
アオイトトンボ♂
松山市内 2007年11月24日 高橋士朗撮影