29. ネアカヨシヤンマ

Aeschnophlebia anisoptera Selys, 1883

【形態】

  • 体色は黒地に黄緑色の斑紋.♂♀ともに腹部はくびれがなく先端に向かって細くなる.♂は成熟すると複眼が青藍色になる.

【生息環境】

  • 平地から丘陵地のヨシやガマなどの抽水植物が繁茂し,周囲に林がある池沼の浅瀬や休耕田など.

【生態】

  • 成虫は主に朝夕の短い間だけ活動する.黄昏飛翔性が強く,ギンヤンマやヤブヤンマ,マルタンヤンマなどとともに群れをなして飛ぶことがある.

【分布】

  • 本州・四国・九州;朝鮮半島,中国.

【県内分布記録】

  • 四国中央市,今治市,松山市,東温市,大洲市,宇和島市,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 同属のアオヤンマとは幼虫の外見がよく似ているが,腹部背面に棘をもつことなどで区別できる.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫