【形態】
体長**mm.複眼の下面は青く,脚の外側は黄色い.また,腹部第8~9節の正中線上に黒斑があり,翅の根本に橙色斑がある,胸部が灰青色を帯びる,成熟♂は顔面が赤くなる,等の特徴がある.
【生態】
県内では、平地の、開放水面があるため池周辺や、岬の先端部、海岸周辺などで確認されている(武智・久松、2018)。まれに羽化も確認されるが、多くは南方からの飛来個体と考えられている(尾園ほか、2012)。♂は、ため池周辺の草などに静止して縄張りを形成するが、驚くと長距離を飛翔してため池から離れてしまうことも多く、飛来種であることを思わせる。
【分布】
アジア、ロシア、ヨーロッパ、アフリカ:日本(北海道、本州、四国、九州、沖縄)(尾園ほか、2012)。
【県内分布記録】
西宇和郡伊方町、今治市、松山市、伊予郡松前町、南宇和郡愛南町。
【備考】
県内では2014年に南宇和郡愛南町で成虫が確認された(杉村、2014)。その後、県内各所から記録されている(武智・久松、2018)。2018年には幼虫、羽化が確認されている。
【引用文献】
尾園暁・川島逸郎・二橋亮 (2012)日本のトンボ.文一総合出版,531 pp.
杉村光俊(2014)トンボ王国特報.トンボと文化,(148): 8–9.
武智礼央・久松定智(2018)愛媛県におけるスナアカネの記録.Tombo,60: 126-127.
分布図
発生消長図
成虫
スナアカネ♂
伊予郡松前町 2017年10月27日 清岡正道撮影
幼虫
スナアカネ幼虫
松山市 2018年7月19日 武智礼央採集