体色は未熟なうちは♂♀ともに黄色地に黒の条斑がある.成熟すると♂は全体に深い青色の粉を吹く.♀は成熟しても体色の変化は少ない.♂♀ともに後翅基部に黒褐色の斑紋を持ち複眼は黒褐色.
平地から丘陵地の周囲に樹林のある水田や湿地,池沼,小川など.同属のシオカラトンボよりも薄暗い環境を好む.
成熟♂は水辺の植物などに静止して縄張りを持つ.産卵は♀単独で打水産卵を行う.産卵中は♂の警護を行う.
北海道・本州・四国・九州・琉球(大隅諸島).
四国中央市,新居浜市,西条市,越智郡上島町,今治市,松山市,東温市,上浮穴郡久万高原町,伊予郡砥部町,伊予市,喜多郡内子町,大洲市,八幡浜市,西宇和郡伊方町,西予市,宇和島市,北宇和郡鬼北町,北宇和郡松野町,南宇和郡愛南町.
幼虫はシオカラトンボに似るが,本種の腹部背面には短い棘が並ぶ.
オオシオカラトンボ幼虫
北宇和郡松野町 2013年5月6日 武智礼央撮影