36. オオギンヤンマ

Anax guttatus (Burmeister, 1839)

【形態】

  • 大型のギンヤンマ.複眼は緑色で胸部は深緑色.♂の腹部第2節背面には近似種のギンヤンマよりも濃い青色の斑紋がある.腹部第3節には♂♀ともに銀色の斑紋をもつ.腹部には丸く淡色の斑紋がある.前額には斑紋がない.

【生息環境】

  • 平地から丘陵地の挺水植物や浮葉植物の繁茂した開放的な池沼や川の淀みなどに生息する.

【生態】

  • 成熟♂は池の上を広範囲に飛んで縄張り飛翔を行う.産卵は♂♀が連結した状態で水面付近の植物に静止して行われる.

【分布】

  • 朝鮮半島,台湾,中国,東南アジア,オセアニア.

【県内分布記録(飛来記録)】

  • 松山市,伊予郡松前町,喜多郡内子町,南宇和郡愛南町.

【備考】

  • 南方から日本国内に飛来していると考えられている.日本全国から飛来記録があるものの国内では越冬していないと考えられている.台風の後に発見されることが多い.

【引用文献】


愛媛県の分布図



発生消長図



成虫





幼虫