体色は♂♀ともに濃褐色の地に緑色から青色の斑紋がある.♀の体色は緑色と青色(♂型)の2型がある.同属のルリボシヤンマに似るが,胸部の斑紋の上端が後方へ伸びること,尾部上付属器の外縁が上方から見て直線的で背面に小突起が並ぶことなどから区別される.
山地の周囲に樹林のある挺水植物や浮葉植物の繁茂する池沼.県内では高標高地の湧水による植物が豊かなため池から採集されている.
♂は日中,池沼の上を縄張り飛翔する.産卵は♀単独で行われ,水面付近の朽木や挺水植物の組織内に産卵する.成虫の活動は初秋に盛ん.
北海道・本州・四国・九州;朝鮮半島,ヨーロッパ.
東温市,上浮穴郡久万高原町.
寒い地域に多いトンボで北海道や東北地方では普通種.渡部ほか(2013)により愛媛県から初記録された.
オオルリボシヤンマ幼虫
久万高原町 2012年7月22日 武智礼央撮影