テレビや新聞、ネットなどの防災情報は全国平均や、危険地域を対象としたものが多いのでうのみにすると、間違ったイメージを持ってしまいます。ここでは、そのような例を紹介します。
◇ 大地震が起きたら避難所へ
エステシティでは家屋倒壊の危険性は無いと考えられているので、基本は在宅避難です。
・我々は「大地震が起きて自宅に住めなくなったら、避難所生活をすればいい」と、心のどこかで甘く考えていないでしょうか。
・エステの避難所は貧困です。食料はほとんどありません。水はありません。
・子供たちの保護も、できる体制が保障されていない。
(意識の高い大人は避難してこない、必要性が低いので事前対策が不十分)
・避難所では多くの人がプライバシーが無い場所に同居するため、ストレスが非常に高まるのに加えて、盗難や性犯罪、人間関係のいざこざなどのトラブルに巻き込まれることも多くなります。子どもにとっても過酷です。
「停電中、避難所の夜は真っ暗になります。何も見えない暗闇の中、見知らぬ人と初めて雑魚寝するときに感じる恐ろしさは、経験しないと分からないものです。安眠す眠ることができません。」
◇ 離れた家族の再会場所
・ 一般的に、避難所や小学校などが推奨されているが、エステの場合、自宅は安全なので、再会場所、は自宅。
・地震が起きたら避難行動。防災準備はまず防災リュックと考える。そして、そちらを最優先した結果、家具の転倒防止や、在宅避難を想定した1週間(以上)の備蓄が後回しになっている。
・「避難所に行けばなんとかなる」と考える。 人もいるし、食料も配給してくれるだろう。子どもにも、親がいないときに地震があったら避難所に行けと言っている。
・ 災害時の連絡は、「LINEがあるから大丈夫」と考える。
・ 共助システム(安否確認活動)への参加を勧めた時、「私は日中は仕事で不在が多く、力になれません」と断る方がいます。しかし、不在の多い人にこそ、共助システムは必要です。自分が不在の時、自宅にいる家族が万一のケガをした時など、救助してくれるのはご近所の共助システムなのです。
平時において安否確認訓練に参加し、自分は「助ける側」だけだと思わず、自分や家族が「助けられる側」になったと想定して、共助システムについて意見を交わしておきましょう。
・首都圏大地震は起きないと信じている
2024.7.23