子どもとの話し合いや取り決めの内容は、家庭の状況や、子どもの学年などによって異なります。下記に、子どもと話し合っておいたほうが良いことの一例を示しますので、参考にして、各家庭の話し合いを行なってください。
(1) 震災直前: 緊急地震速報が聞こえたり、ゆれが始まったら
・ 直ちに「安全な部屋 (注1)」 へ避難する(部屋のドアは開けておく)
注1:家具が固定され、落下物の無い「安全部屋 (空間)」を作っておくとよい。子ども部屋は、棚や落下物などが多く危険な場合が多い。親の寝室、廊下やトイレは、(転倒物や落下物が無ければ) 安全な場合が多い
・ 座布団や衣類などで、無ければ、手で頭を守る。
(2) ゆれが収まったら
・ 余震が発生する可能性があるので、数分は安全部屋に留まる。
・ 床にガラスなどが飛散していることがあるので、足元に注意する(最も重要)。
・ 厚底スリッパや 靴を安全部屋に備えておいて、足を守るために、動き出す前に履く。家の中で外靴を履いても良い。
・ガスコンロを停止する。(ガス・電気・石油)ストーブを消す。電熱器具(観賞魚のヒーターなど)はコンセントを抜く。
・ エステシティの安否確認システムに参加している場合は、班の集合場所に行く。
・「お願い事リスト」があれば、班の大人に提示する。
(3) もしケガなどをしてしまったら
・動ける場合は、班の集合場所に行って救助を求める。
・動くのが大変な場合は、自宅の安全な場所に留まる。安否確認システムに参加している場合は、しばらくしたら(5~10分)、班の人たちが安否確認に訪れるので、チャイムが鳴ったり、ドアを叩く音がしたら、大声を出したり、物を叩いたりして、救助を求める。
(4) もし家族がケガをした場合、火災が発生した場合
・班の集合場所に行って、そこにいる大人に救助を求める。
・火災の場合、外に出て「火事だ」と大声をあげ、声をあげながら班の集合場所に行く。
(5) ゆれが収まった後、外出していた保護者が帰宅しない場合の行動
・保護者が数⽇帰宅できない可能性を⼦どもに伝えておく。
・暗くなるまでは⾃宅に留まる。その旨を班の⼤⼈に伝える。
・暗くなっても保護者が帰宅しない場合は、「⼦ども避難所 (注2)」に移動する。その際、⾷料・⽔(1⽇分) を持参する。または、在宅避難を継続する。
注2︓現状では、⼦どもを数⽇間保護してくれる施設(⼦ども避難所)はありません。今後、児童館などを利⽤して、保護者の間で作ることを考えませんか︖
・移動先を書いた紙を郵便ポストに⼊れておく。
・備蓄している水・食料などの場所、利用⽅法を教えておく。災害用トイレなど、防災備品についても説明しておく。
・断水した時のトイレの使い方(風呂の水で流す方法とか、災害トイレの使用方法)を教えておく。
・保護者との連絡⽅法を決めて、練習しておく。子どもができない場合は、お願いする大人を探しておく。
☆ 子どもへの指導や説明、決めごとの内容は、子どもの年齢や各家庭の状況などよって異なってきます。上記はあくまでも参考として、各家庭で内容を考えてください。
(参考)保護者のための「子ども防災」チェックシート&ワークシート(pdf)