同時多発火災
同時多発火災
大地震が起きると、ガスコンロやストーブ、漏電などが原因で、同時に複数の場所で火災が発生します。しかし道路は大渋滞で、消防車は間に合いません。特に木造住宅密集地域では燃え広がって広域火災となります。
都心にはコンクリートの建物が多く、火災の発生が少ないため(下図の青色)、大丈夫だと思って徒歩で帰宅しようと考える方もいるかもしれません。しかし、帰路の途中には杉並・練馬・板橋などに、老朽化した木造住宅が密集する地域があります。これらの地域では、地震による家屋の倒壊や漏電などが原因で火災が発生し、広域火災となっている可能性があります(下図の赤や黄の部分)。そのため、こうした地域を徒歩で通過することは非常に危険です。
前方には広域火災、後方からは帰宅の群衆が押し寄せ、逃げ場がありません。
東京都地域防災計画 2012
2025. 8. 25