お仕事や買い物などで都心に滞在中に大地震が起きた場合、3日間は家に帰れません。しかし、エステシティは災害に強い街です。たとえ都心で家屋の倒壊や火災などにより大混乱が生じていても、エステシティにいる家族は安全と考えられます。決して無理して帰ろうとせずに、まずは自身の安全確保を最優先してください。(都心勤務の方にお伝えください)
ただし、都心で待機する場合でも、家族の安全を「知る」ことは非常に重要です。そのためには複数の災害時連絡方法を確保しておくことが大切です。普段はLINEなどを使っている方も、震災時にはLINEが動作しない場合がある、と考えて準備をしておきましょう。
火災が発生する確率は高くはありませんが、もし発生したら、深刻な事態になります。被災時には、消防車が来てくれることは期待できません。初期消火が重要であるので、消火器の準備が望まれます。
被災時の火災の原因としては、電気・ガスのコンロやストーブの上に可燃物が落下した場合や、それらが転倒した場合があります。また、熱帯魚の水槽などのヒーターが地震で落下した場合も、多くの発火原因となってます。したがって、これらの器具を使用しているご家庭では、特に消火器の備えが重要です。
1つの消火器の消火時間は10~15秒なので、各家庭が消火器を備え、それを持ち寄って消火する体制作りも重要となります。各種消火器が DCM (ケーヨーD2) や通販で購入できます。なお、消火器には有効期限がありますので、日頃から確認しておきましょう。
さらに、不在時も電熱器具(ヒーターなど)を常時使用している場合は、感震ブレーカーの設置は必須と思えます。ただし、電熱器を使用していない家庭における感震ブレーカーの使用にはメリット・デメリットがあります。詳細はこちら。
ところざわホットメールとは、防災情報や防犯情報、防災無線の放送内容がメールやLINEで届くものです。被災時の公的情報を獲得する手段としては、大変有効と思えますので、ぜひ登録をお勧めします。
また、エステシティの災害・支援情報は、自主防災会の災害用ホームページに配信予定です。
※ 災害対策の優先順位は、ほぼ必須のものと、各個人が判断するものがあります。判断基準は想定被害になります。
個人的な考えですが、首都圏地震でエステシティが受ける直接的被害はあまり大きくない。しかし、他地域は広範囲で大きな被害を受けて、生産や流通がダメージを受けるのでで、さまざまな物資不足が発生する。これがエステシティにおける最大の被害になるのではないかと考えられます。「長期間の物資不足」、これを「想定外だった」と言わないような備蓄をしておきたいと考えます。
例えば、電気・ガス・上下水道などインフラの停止をどう考えるか、というのも個人の判断です。所沢市地域防災計画(令和5年度)によれば、最悪の想定で、被災直後の停電率は15%、都市ガス停止率は60%、 断水率は15%、下水の障害率は18%、とされています。最悪十数%だから、多分止まらないだろう、と考えるか、または、十数%は低い確率ではないのでしっかり準備をしておくか、それとも、所沢市の想定なんてあてにならないと決めつけるか。その判断によって、何を優先して対策をするかは異なってきます。
いずれにせよ、テレビやネット情報をうのみにせず、自分で被害を想定・判断して、優先順位をつけることが重要と考えます。
2025. 9. 7