防災対策は、地域の特徴に応じた優先順位で行うことが重要です。
首都圏大地震が発生した場合、エステシティでは、家屋の倒壊はありません。しかし、固定していない家具が転倒したり、重量物や割れ物が落下して、家の中は大混乱になります。その結果、ケガをすると大変なので、家具の転倒防止などが防災の最重要項目になります。
第2に、水・食料や生活必需品の備蓄が重要です。エステシティには水・食料の備蓄はほとんどありません。また、首都圏が広範囲に被災すると、支援物質の到着インフラや流通の回復は長時間かかると考えられます。したがって、水・食料および生活必需品は1週間分、もしくはそれ以上の備蓄が望まれます。
以上2項目がエステ地区における防災の最重要項目です。
避難所に行けばなんとかなるだろう、食料や水がもらえるだろう、と期待することは危険です。家屋の倒壊が無く、家に留まっても安全なエステ地区では、在宅避難が想定されています。避難所には少数の災害弱者のための食料・備品しか用意されていません。
高齢者や子どもに限らず、一人で在宅していて家具の下敷きや骨折などのケガなどをした場合、ご近所の救助が必要です。エステ地区では、自治会を中心にして「必ず助けに来てくれる」共助システム(安否確認)の構築を行っています。自治会への未加入者も参加されることが望まれます。
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