都心で被災した場合
都心で被災した場合
交通機関が止まってしまうと帰宅はできません。その一方で、「交通機関が使えなくても徒歩で帰宅すればよい」と考える方もいますが、これは非常に危険です。
その理由は、
極めて多数の人が一斉に徒歩で 帰宅すると、
異常な数の人が道路にあふれ、「群衆雪崩」が発生して命を失う場合があります。
都心から所沢までの帰路の途中で、「同時多発火災」が発生していて大変危険な場合があります。
道路に人があふれていると、消防車や救急車などの緊急車両が通行できなくなり、災害救助に支障をきたします。
以上のことから、東京都では、条例(東京都帰宅困難者対策条例)を作って、震災後3日間は都心で待機するように要請し、また、各事業所、駅、学校、商業施設には、3日分の飲食物などの備蓄を求めています。
(参考資料: 東京都帰宅困難者対策ハンドブック )
※ 努力義務で強制力はありません。(同 p.46)
所沢などの近場からの帰宅も危険を伴いますので注意が必要です。
※ 「帰宅困難者」という呼び名は、「交通機関が止まってしまったから帰宅できない人」と誤解されますが、その場合、「歩いて帰れる元気な人」は帰宅困難者ではなくなります。そうではなく、「帰路に危険が多く、また、災害救助活動の邪魔になるため帰宅できない人」も帰宅困難者です。
2025. 8. 25