海溝型地震のメカニズムについて説明します。
(a) 日本の真下で、海 (太平洋) 側のプレート (大地) は、陸 (ユーラシア大陸) 側のプレートの下に、年間10cm程度の速度で沈み込んでいます。これは、実際に観測されている事実です。
(b) 海側のプレートの沈み込みに伴って陸側のプレートの端が引きずり込まれます。
(c) やがてそれが限界に達したときに陸側のプレートが跳ね上がり、大地震や津波が発生します。
その後、陸側のプレートはもとの状態(図(a))に戻り、(a)→(b)→(c)→(a)→(b)→(c)→・・・ が繰り返されます。[ 詳細 ]
海側のプレートの沈み込み量は一定なので、限界点まで沈み込む期間は一定となり、上記の繰返しは一定周期となります。
ただ実際には、諸条件で限界点は変化するので、完全には周期的にはなりません。しかし過去の地震の発生期間を平均すれば、おおむねその周期を予測することができます。海溝型地震の発生確率は、この過去の地震の周期の平均値や分散値に基づいて予測されています。
2025. 9. 6