避難所はどこ?
日大は学生がいなくなったが、避難所として使えるのか?
エステシティの指定避難所は中富小学校です。日大体育館は老朽化が進み、耐震性に問題があるため、2025年2月に所沢市は指定を取り消しました。
自宅で生活ができない場合、避難所に行きたいが、受け入れ態勢は整っているか?
「自宅で生活できない場合」とは、どのような場合かわかりませんが、基本的には、避難所はあてにせず、自宅での(長期)避難生活を可能とするような体制づくりが重要と考えます。
実際、エステシティ近くの避難所には、医療もありませんし、食料・水や宿泊備品も少量で、受け入れ体制は貧弱です。
エステシティでは、家屋の倒壊は無いと考えられているので、家具の転倒防止などをしておけば、基本、自宅は安全な場所です。そして、食料・水を始め、災害トイレとかお薬とか、その他必須の日用品を1週間分以上備蓄しておくことや、ガスや電気が供給停止した場合のために、卓上コンロなどを用意しておくことなどの対策をして、在宅避難体制を作っておくことが重要と考えます。
要は、「避難所をあてにするのではなく」、「自宅で生活できない」理由を考えて、できるだけその対策を取っておくことが重要と考えています。
※ 行政の考え方ですが、在宅に危険がない限り、全住民が避難所に来るような体制は取れない(とても、その様な場所の確保や大量の備蓄はできない)、ということです。したがって、避難所には、高齢者、障害者等の要配慮、帰宅困難者などのみの避難を想定して準備がされています。それ以外の元気な方は自己責任で備蓄、対策して、在宅避難をしてください、という方針です。
出典:所沢市 指定避難所運営マニュアル【地震編】第1章
https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/moshimo/bosai/sonaeru/saigaisonae1/hinanjouneimanual.files/1_zentaizou.pdf
「県立特別養護学校」 や、エステ内の「民間ケアセンター」で要介護者は保護してもらえるか?
自治会として過去に一度、避難先として問い合わせ た結果、
「県立特別養護学校」:災害時の 最優先課題は生徒と職員の救護。地域住民を受け入れる事は困難との回答でした。
「民間 ケアセンター」:入居者やデイサービスで通所されている方を最優先にするため、たとえ要介護者でも対応は難しいとの回答でした。
所沢市は、「指定福祉避難所」と「予備福祉避難所」を定めていますが、前者は自宅が全半壊等のため当面の生活が困難な者が対象、後者は指定避難所に避難した被災者のうち、必要性の高い要配慮者が対象です。ただし、各施設の受け入れ人数は多くはなく、希望しても入所できない場合の準備をしておくことが必要と思います。詳細は、こちら。
自宅での在宅避難が不安です。(特に、高齢者や一人住まいの方)
心配事を相談できる場所を提供できればと考えています。コミュニティセンターはその候補として、所沢市と交渉中です。
避難所に行かないと、さまざまな情報が入手できないのではないか?
食料・水の備蓄量が少ないので、もう少し増やすよう所沢市に交渉できないか? もしだめなら自治会で備蓄できないか?
公的備蓄量は、予想される避難者数から算出するのが全国的な方針のようです。所沢市では避難者数は少ないと想定されているので、備蓄量も少ないです。この方針を変更して備蓄量を増やすことは難しそうです。自治会による備蓄は、予算的にも、スペース的にも困難で、数年前から水の備蓄も停止しました。
その意味で、市や自治会は全く期待できません。頼りにすることはできません。このことを理解して、自己責任で食料・水の備蓄を行なってください。
所沢市がエステシティに備蓄している食料・水はいつ配布されるのか?
所沢市がエステシティに備蓄している食料は 1000食で、エステシティ住民が約4000人であることを考えると、大変少ない量です。この備蓄食料は傷病人や災害弱者や帰宅困難者に優先配布され、一般の住民への食料供給は困難と考えられます。また、水の備蓄はエステシティにはありません。したがって、各家庭が自己責任で食料・水の備蓄を行なっておく必要があります。
※ 中富小学校に行けば飲料水は供給されますが、量は十分ではありませんし、長蛇の列が予想されます。
給水車は近くの公園に来るのか
給水車は指定避難場所、エステ内では道傍公園と日大、に順番に来ることになっています。しかし、指定避難場所は市内66ヶ所、給水車は市に4台です。また、給水車の容量は2台が2立法メートルで、1人当たり10リットル供給すると、200人分です。各家庭で備蓄をしておくことが重要です。
以前に、市指定の「災害用井戸」というのがあったと思うが(セブンイレブンの道路を挟んだ向かいなど)、今も利用できるのか?
セブンイレブンの向かいに関しては、水質が維持できなくなり、地主さんが提供を辞退されたため使用不可 です。その他も、「災害用井戸」というのは、所沢市防災ガイドから無くなっています。
飲料不可ですが、道傍公園の水は井戸水と言う話があり、停電していなければ使えるかもしれません(市との交渉が必要です)。
カルチャーパークにも井戸があって、飲料不可ですが、手動でくみ出すことができます。
ガラスの破片などでケガをしたら、どこへ行けば治療してもらえるのか?
簡単な応急手当であれば、所沢メディカルクリニックさん(2丁目)が診療中であれば対応してくださるそうです。それ以外は、並木地区の救護所まで行く必要があると考えられます。被災直後は道路は大渋滞となるので、徒歩で(約2km)行かざるを得ないと考えられます。したがって、「ケガをしないための防災対策」が最重要です。
※ 救護所の開設には少し時間がかかるので、開設確認をしてから行ったほうが良いかもしれない。
被災後、断水時であっても、風呂の水でトイレは流せるが、下水設備の障破損などは考えなくて良いのか?
マンションの下水配管が破損すると、汚水は流れず、低層階に逆流することがあるので、安全確認が取れるまで使用しないのが原則だそうです。各自が用意した災害用トイレを利用ください。マンション内の下水管の正常確認の方法は、平時に、管理会社に確認をしておいてください。
一戸建ての場合は、各家庭で逆流が無ければ問題なく使用できます。
住宅外部の公共下水道が不都合になった場合は、所沢市が防災無線や広報カーで使用中止を放送するそうです。
マンション(特に賃貸)では家具の固定は難しいのでは?
鉄筋のマンションは、木造住宅と比べて天井が堅固なので、突っ張り棒が効果的です。家具と天井との隙間が小さい場合は、その隙間に段ボールやウレタンを差し込んでおいても効果があります。
地震の時に電気のブレーカーは落とした方が良いのか?
電気火災の最大の原因となるのは電熱器具(電気ストーブ、電気コンロ、水槽のヒーター、など)です。これらの器具を使用している場合は、ゆれが収まったら直ちに、コンセントを抜いて使用を停止すべきです。特に、常時使用されている電熱器具(水槽のヒーターなど)がある場合、外出時には使用停止ができないので、感震ブレーカーの設置は必須です。
在宅していて停電になっていない場合、ブレーカーを落とす必要はないと思えます。しかし、可能性は低いですが、電熱器具以外にも、電気コードなどが破損した場合には発熱して火災が発生する場合があります。したがって、大地震の後しばらくは、家の中の臭いや煙などに注意を払う必要があります。地震後に停電になっていて通電した場合にも、その時点からしばらくは、臭いや煙などに注意を払う必要があります。
避難などで、長時間家を空ける時には必ずブレーカーを落としてください。また、再度ブレーカーを入れて通電した時には、臭いや煙などに注意を払ってください。
電気火災と感震ブレーカーの詳細はこちら
どの程度のゆれで集合すればよいのか?
安否確認を行うかどうかの基準は、「所沢の震度が5弱以上の場合」なので、その場合に集合してください。
東日本大震災において、所沢の震度は、4~5弱でした。したがって、震度がわからない場合、東日本大震災より大きな揺れだと思ったら、震度5弱以上である可能性がありますので集合してください。
被災直後は混乱しており、安否カードの掲示や提出ができないのではないか?
最優先すべきことは、班で集合して、集合してこないお宅の安否を確認することです。緑/赤 カードの掲示や白カードの記入提出は、安否確認活動後に行っていただいて結構です。
道を挟んだお向かいとは班が違うので連携が取れない。班構成を見直した方が良いのでは?
お向かいが異なる班で一緒に安否確認が行えない、というのは欠点です。しかし見知った人(お向かいの人)が異なる班にいるというのは、一つの班では解決できない場合の班同士の協力や、班同士の情報交換がやりやすいという長所もあるかと思います。
ただ、班によっては、大きく離れた地域が一つの班になっている場合もあり、今後の改善が必要と思えます。
自治会未加入者に対する安否確認はどうするのか?
助ける側と助けられる側が、平時に話し合っておかないと、組織だった共助活動は難しい。以前、自治会未加入者に、共助の説明会への案内状を戸別配布したが、ほとんど参加者がいませんでした。したがって、現状では、自治会会員間での共助(安否確認)システムとなっています。
ただし、自治会未加入者が安否確認訓練への参加を希望した場合は、それを歓迎し、安否確認リストに登録することになっています。
また、ご近所の方が何らかの事情で自治会を退会されたが、安否訓練への参加をお声がけできる場合は、ぜひそうしていただければ、と考えます。班の自主性を発揮していただいて、班内の自治会未加入者に、組織的にお声掛けしていただいても、良いかと考えます。
安否確認の練習後に、揃って避難所に行く練習もおこなってはどうか?
「大地震 → 避難所に避難」というイメージが強いですが、自宅が危険でなければ、避難する必要はありません。家屋は倒壊の危険はない、津波も洪水も崖くずれもないエステシティは、家具の固定等をしておけば、基本的に自宅は安全です。したがって、避難が必要な人は少数と考えられ、「集団で避難する」という訓練は必要が無いと考えています。
平日は仕事で外出しているので共助に協力できない
「共助」は「助ける側」にだけ立って考えるのではなく、「助けられる側」に立っても考えてください。例えば、自分が外出中、ご家族やお子さんが一人で在宅している時に被災した(ケガをしたなど)。その場合、助けてくれるのは、班の共助(安否確認)システムです。ご自分が不在でも、共助システムがスムーズに活動できるように平時において、練習に参加してみて、意見・提案を行なっておいてください。
所沢市の防災情報の入手方法は?
所沢市のホームページや、ところざわほっとメールに登録するとメール送信されます。
また、長期的には「臨時災害FM放送局(77.1メガヘルツ)」が、災害発生後の約1週間後に開設され、1日2,3回、1回20分程度、所沢市の被害状況、避難状況、物資供給などの防災情報が放送されるそうです。
東日本大震災時のエステシティの震度は?
所沢市北有楽町で震度5弱(震度4.6:H23.3.30 気象庁発表)、所沢市並木では震度4 (震度4.0)でしたので、 エステシティでは震度4程度だったと考えられます。
所沢市の震度はどこで測定している?(震度計の設置場所)
聖地霊園断層というのがあると聞いたが大丈夫か?
聖地霊園断層は活動度C(A,B,Cがある)の活断層に分類される。活動度Cの断層は、1万年以上前に発生し、その後の活動が見られないものである。地震の予測は活動の周期性に基づくもので、繰り返し発生が確認できない聖地霊園断層の発生確率はほぼ0%である。また最近、聖地霊園断層は活断層リストから除外されたという話もある。
参考資料
・ 文科省・地震本部用語集(https://www.jishin.go.jp/main/yogo/b.htm )
・ NHK 「活断層による内陸直下地震に警戒を」 (https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/natural-disaster/natural-disaster_06.html )
・ 日本原子力研究開発機構 「活断層の活動開始時期・・・」 JAEA-Research-2011-031 表1-A, 6/22
エステシティの災害対策本部はどこにできるのか?
自治会館ひだまりに開設されます。ひだまりは、コミュニティセンターの日大方向へ約50mの場所にあります。
子どもを対象とした防災講習会は開かないのか?
大地震発生前後、家庭にいる子どもの取るべき行動は、各家庭状況や学年などによって異なるので、統一的な話をすることは難しい。(在校中なら統一的行動となるが) 特に、子どもは、大人と異なって応用が利かないので、各家庭に合わせた話をしておく必要がある。
エステシティは水害は無いというが、2019年の台風では中富南公園(スポーツ広場)の調整池があふれた。住宅街に流れ込んで浸水するかもしれないのでは?
中富南公園の調整池はエステシティの中で最も標高が低い位置にあります(下図参照)。したがって、水があふれた場合、東の雑木林の方に流れて、エステシティ内には流れてきません。