一般的に、避難所は、自宅と比べて過ごしやすい場所ではありません。冷暖房もない、広い空間の床の上で、見知らぬ人たちと一夜を過ごします。また、さまざまなトラブルの発生も予測されています。
参考:避難所の状況予測
※ 避難所には段ボールベッドやパーティションルームが十数個備蓄されていますが、これらは災害弱者などを対象としたもので、一般住民の利用は想定されていません。
そんな避難所は頼りにせず、家具の固定や食料備蓄を行なって、自宅で避難生活を送ること(在宅避難)が推奨されています。
避難所には「避難が必要」な人の食料しか用意されていません。エステシティには、自宅が危険で「避難が必要」な人は少数と考えられているので、食料も少ししか備蓄されていません。備蓄食料は、主に災害弱者(要介護者、子ども、帰宅困難者など)への提供が予定されています。(公的備蓄の方針はこちら)
※ 「そうは言っても、自宅の備蓄を食べつくしてしまったら避難所に行ってもらうしかないだろう」とおっしゃる方がいます。確かに、避難所には食料は用意されています。しかし、少量です。そこへ、大勢の人々が食料を求めて集まったらどうなるか、想像してください。個々への配給量がごく少量になるか、最悪の場合、食料の奪い合いさえ起こりかねません。そのような事態を避けるため、ぜひ自宅に十分な備蓄をお願いします。
休校日に地震が発生した場合、中富小学校は、小学校ではなく、避難所になります。避難所の管理者は先生方ではなく、避難した住民が行います。また、休校日ですので先生方もほとんどいないと考えられます。したがって、エステシティの子ども達を保護してもらうためには、事前に相談しておくことが必要と考えられます。
保護者が同伴せず、子どもだけでの避難所生活は、大変だと思えます。子ども専用の避難所をエステ地域に開設することが望ましいと考えられますが、そのための準備作業には手がついていません。
その他に、避難所に期待することとしては、
・ 在宅避難だと余震などが不安で、多くの人がいる避難所だと安心する。
・在宅だと、伝わってこない公的情報が得られる。(特に、近隣やエステ地区の情報)
などがあると思えます。
ただし、在宅者が公的情報を獲得する手段としては、ところざわほっとメール(注1)が有効と思えますので、ぜひ登録をお勧めします。また、自主防災会でもメールシステムを構築中であり、各班の班長や世話人を通じた情報伝達を検討中です。
(注1) 「ところざわほっとメール」:防災情報や防犯情報、防災無線の放送内容がメールやLINEで届く。
・ エステ地区の避難所である中富小学校の学区人口は約6000人です。それに対して、避難所である中富小体育館の収容人数は300人です。このことより、一般住民の避難は想定されていないことがわかります。
・ 避難所に医療施設はありません。災害時の医療施設はこちら。
・ 避難所の開設には時間がかかり、被災直後に駆け込んでも多分開設されていません。(注:「避難場所」としてグラウンドは直ちに使用できます)
・避難所は、震度6弱以上で開設されます。例えば、都心が震度6強の大災害であっても、所沢は震度が6未満というケースは考えられ(関東大震災の時、そうであったと言われています)、その場合は、避難所は開設されません。
2025. 9. 1